皆さん、こんにちは。Michael Zhangと申します。私は国際的な旅の経験が豊富な中国人トラベルインフルエンサーです。長年にわたり世界各国を旅してきた私は、特にその土地に残る歴史的遺跡や文化の奥深さを探ることに情熱を注いできました。私の目には、どの都市にも唯一無二の物語が存在し、それらの物語はしばしば歴史的建造物や文化遺産、また地元の人々との交流を通じて語られています。今回の記事では、中国・深センにある「南頭古城(ナントウこじょう)」の旅行ガイドをお届けします。この歴史と文化が色濃く息づくエリアを、皆さんと一緒に旅してみましょう。
目次
南頭古城の紹介
南頭古城は、約38.5万平方メートルの敷地面積を誇り、建築面積は約51.7万平方メートルにもなります。敷地内には、文天祥を祀った「信国公文氏祠」をはじめ、「東莞会館」「南城門洞」「報徳祠」など、20か所以上の文化財や歴史的建築物が残されています。その歴史はおよそ1700年前、東晋の時代にまで遡ることができ、深セン経済特区が成立する以前は「宝安県政府」の所在地でもありました。そのため「深セン・香港の歴史文化のルーツ」「粤東の首都、港澳の源流」とも称され、深セン市の原点とも言われています。南頭古城は、都市中心の「移動と回帰」という歴史の流れを見守ってきた場所です。
- 住所:広東省深セン市南山区 南山大道と深南大道の交差点付近 (Appleマップ / Amap)
- 営業時間:24時間(※ショップの多くは11:00〜21:00営業)
- 観光所要時間の目安:2時間
- ベストシーズン:一年中
- 入場料:無料

南頭古城マップ

なぜ南頭古城を訪れるべきか?
豊かな歴史と文化遺産
南頭古城の歴史は東晋・咸和6年(西暦331年)まで遡ります。代々、嶺南沿海地域の行政の中心であり、海防の要、さらには海上貿易や交通の中継地として発展してきました。信国公文氏祠や東莞会館、南城門洞、報徳祠などの歴史的建築が今も多く残されており、それぞれに深い文化的背景と歴史の記憶が息づいています。
多彩な文化体験
観光客は、信国公文氏祠にて民族の英雄・文天祥の人生や詩文などを通じて、その精神世界に触れることができます。また、古城内には「同源館」「南頭1820デジタル展示ホール」「南頭セレクト文物シリーズ展」など、芸術やクリエイティブに特化した空間も複数あり、訪れる人々に多彩なアート体験と文化交流の機会を提供しています。
南頭古城でできること
主要スポット
信国公文氏祠(文天祥祠)
信国公文氏祠は、南宋時代に元軍に抗戦した名将・文天祥を記念して建てられた祠堂です。彼は中国史において非常に重要な民族的英雄であり、不屈の抗戦精神と忠誠心により、中国文化の象徴的存在となっています。祠の中では、彼の生涯に関する史料や遺品などが展示されており、文天祥および南宋時代の歴史を学ぶ上で非常に貴重な場所となっています。
- 入場料:無料
- 開館時間:火曜〜日曜 10:00〜17:00(※月曜休館、祝日は例外あり)

スーパー・レコード工房(スーパー黒膠工廠)
「スーパー黒膠工廠」は、アナログレコード文化に特化したユニークなカルチャースペースです。豊富なレコードコレクションだけでなく、試聴コーナーやインタラクティブ体験エリアも設けられており、音楽ファンにとって没入型の音楽空間となっています。音楽が好きな方やレコードコレクターには特におすすめのスポットです。
- 営業時間:12:00〜18:00

南頭古城博物館
南頭古城博物館は、この地の歴史や文化を守り伝えることを目的に設立されました。ここでは南頭古城の成り立ちから発展までの流れを知ることができ、貴重な歴史資料や芸術品が数多く展示されています。古代の陶器や民間の工芸品など、深センという地域の文化的背景をリアルに感じることができる場所です。
- 入場料:無料
- 開館時間:火曜〜日曜 9:30〜17:00(月曜は休館)

新安県庁舎(新安県衙)
新安県庁舎は、南頭古城を代表する歴史的スポットの一つで、深セン地域に現存する最も保存状態の良い古代の官庁建築とされています。かつての行政機関としての役割を果たしていたこの建物は、数多くの歴史的・文化的記憶を内包しています。建築スタイルも独特で、中国伝統の宮殿や官庁のデザインが融合しており、歴史研究の観点からも高い価値を持っています。
- 入場料:無料
- 開館時間:9:00〜18:00

南頭古城のおすすめ観光ルート
中山公園駅D出口から出発→Z·Pilotハイテク旗艦店(スーパー本社)→南頭古城(東門)→信国公文氏祠→nitty grittyこだわり雑貨店→叻冰(南頭古城店)→新安県庁舎→スターバックス(深セン南頭古城店)→スーパー黒膠工廠→SOARINヴィンテージメンズウェア館(南頭古城店)→幻樂園(南頭古城店)→南頭古城(南門)→南頭古城・関帝廟→徒歩で南頭古城駅C出口へ
南頭古城周辺のおすすめグルメ
好好味麺家

- おすすめポイント:創業30年近い老舗。コシのある竹升麺を使った「撈麺」と、とろけるほど煮込まれた「豚足と生姜の煮込み」は特におすすめ。
- 住所:深セン市南山区中山南街南頭古城垣西71号 (Appleマップ/Amap)
- 営業時間:月曜〜日曜 07:00〜22:00
- 平均予算:26 RMB(約550円)
彬媽甜品店(ビンマーデザート)

- おすすめポイント:歩き疲れたらここで一息。メニューは少なめですが、甘さ控えめでちょうど良く、ボリュームもしっかり。
- 住所:深セン市南山区南頭街道南頭城社区中山南街41号101 (Appleマップ/Amap)
- 営業時間:土曜・日曜 12:00〜21:30、月曜〜金曜 12:00〜20:30
- 平均予算:28 RMB(約590円)
南頭古城周辺のおすすめホテル
南頭古城周辺には他に目立った観光地は少ないですが、エリアとしては南山区に属しており、深センを初めて訪れる方にとっては最適な滞在先です。特に「世界の窓(Window of the World)」駅周辺は便利で、世界の窓、錦繍中華民族村、ハッピーバレーなど、人気の観光地が集中しています。より詳しいホテル情報は以下のリンクをご参照ください:深センホテルおすすめガイド
深センJOYA湾悦国際ホテル(白石洲地下鉄駅世界の窓店)

- 交通:白石洲地下鉄駅徒歩4分
- 参考価格:321 RMB(約 6606 JPY)
- 予約サイト:Trip.com特別価格
- 評価:Trip 4.7点
- 特別なニーズ:ジム、ランドリー、ロボットによる配膳
ホテルは白石洲地下鉄駅から数分で、交通が非常に便利です。周辺には多くの飲食店があり、静かで活気がある地域です。世界の窓へは約15分でアクセス可能です。
客室は非常に清潔で、最新のスマートデバイスを備えています。特にスマートコントロールシステムと洗濯乾燥機が好評です。
深センTホテル(南山科学技術園店)

- 交通:深大南地下鉄駅まで徒歩5分
- 参考価格:379 RMB(約 7799 JPY)
- 予約サイト:Trip特別価格、Klookで価格比較
- 評価:Trip 4.7点
- 特別なニーズ:ジム、ランドリー、ロボットによる配膳
アパートメントタイプのホテルで、地下鉄駅からわずか5分の立地にあります。ビジネス地区や主要観光地へのアクセスも良好です。
客室は広々としており、清潔で快適です。泡で出るハンドソープや無料の冷蔵庫内飲料など、細部にわたる配慮が感じられます。
深セン汉普斯ホテル

- 交通:粤海門地下鉄駅徒歩5分
- 参考価格:594 RMB(約 12224 JPY)
- 予約サイト:Trip.com特別価格、Klookで価格比較
- 評価:Trip 4.8点
- 特別なニーズ:ジム、ランドリー、ロボットによる配膳
地下鉄駅から徒歩5分の立地で、深セン大学とも近接しています。周辺には多くのショッピングセンターや公園があります。
ホテルは高度な設備を備え、スマートトイレやカーテンなど、最先端のテクノロジーを享受できます。サービスは五つ星レベルで、コストパフォーマンスも非常に高いです。
深セン市内から南頭古城へのアクセス方法
地下鉄
深セン市内から出発し、地下鉄12号線に乗車、中山公園駅で下車します。駅からは徒歩8分で南頭古城に到着します。所要時間は約50分、運賃は約5 RMB(約110円)です。
バス
M191路またはM413路のバスを利用し、南頭古城駅近くのバス停で下車。そこから徒歩5分で目的地に着きます。バスは非常に経済的で便利な移動手段で、地元の人々にもよく使われています。
タクシー/配車アプリ
より快適でスピーディーな移動を求める方には、タクシーや配車アプリの利用がおすすめです。深セン市内から約40分で到着し、費用はおよそ30 RMB(約630円)ほどです。料金はやや高めですが、公共交通に比べて快適性と効率性に優れています。
よくある質問
南頭古城は歴史的文化遺産ですが、現在の施設は比較的整備されており、ベビーカーや車椅子を利用する観光客にも配慮されています。大部分の道は平坦でスムーズに移動できます。ただし、一部の歴史建築は保存の都合上、狭い通路や段差がある場合がありますので、車椅子をご利用の際は注意が必要です。
南頭古城の入口付近にはコインロッカーが設置されています。大型荷物の預け入れも可能です。料金は、小サイズ1.5 RMB/時、中サイズ2 RMB/時、大サイズ3 RMB/時です。
深セン旅行お役立ちリンク集
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