こんにちは、私はMichael Zhangと申します。世界を探検することを愛する中国人トラベルブロガーです。これまでに五大陸、数十か国を旅し、常にその土地の歴史や文化の物語を深く掘り下げることを目指してきました。本記事では、北京にある文化的な宝物、「北京孔子廟」をご紹介します。元代に創建されたこの古い寺院は、孔子を祭る場所であるだけでなく、中国古代の科挙制度、儒教思想、建築芸術を理解するための重要な窓口でもあります。
目次
北京孔子廟について
北京孔子廟は、「先師廟」とも呼ばれています。建物は南向きに建てられ、古代建築の面積は約7400平方メートルに及びます。主な建物は中軸線に沿って配置され、左右対称の伝統的な中国建築スタイルで、三つの中庭を持っています。北京孔子廟は、700年以上にわたる歴史文化の積み重ねを経て、数多くの文化財を遺しており、中国古代の科挙制度、孔子儒学、建築様式、文化的意義を研究するための貴重な史料と実物となっています。北京孔子廟は国子監博物館のすぐ隣にあり、通常この2か所をセットで見学することが多いです。どちらも中国AAAA級観光地に認定されています。
- 住所:北京市東城区国子監街13号(Appleマップ/Amap)
- 営業時間:火曜日~日曜日 9:00〜17:00(16:30最終入場)、月曜日休館(中国の祝日は例外)
- 見学推奨時間:2〜3時間
- 見学おすすめシーズン:四季を通じて
- 入場料:30 RMB

北京孔子廟マップ

みんなが北京孔子廟に行きたがる理由って?
長い歴史と深い文化的背景
北京孔子廟は元の大徳6年(1302年)に創建され、元・明・清の三代を通じて何度も修繕・拡張され、現在の規模とレイアウトが形成されました。ここは単なる孔子を祭る場所ではなく、中国古代の科挙制度の重要な証拠でもあります。多くの進士たちの名前や業績が石碑に刻まれ、古代の教育制度を研究する上で欠かせない貴重な資料となっています。
独特な建築スタイルと歴史的価値
北京孔子廟の建築は、南北に貫く中軸線を中心に左右対称に配置され、明確な階層構造を持っています。大成殿や崇聖祠といった主要建築物は黄色の瑠璃瓦で覆われ、皇室規格を示しています。特に大成殿は、孔子廟の中心となる建築であり、壮大で威厳に満ちた姿が、古代建築芸術の精髄と輝きを余すところなく表現しています。
文化継承における重要な役割
孔子廟は単なる建築物の集合体ではなく、文化の宝庫でもあります。ここには『論語』『大学』『中庸』など、儒教の古典を刻んだ碑刻が保存されており、それらは書道芸術の傑作であると同時に、儒家思想を後世に伝える重要なメディアとなっています。毎年孔子の誕生日には、孔子廟で盛大な祭祀典礼が行われ、孔子と儒教文化への深い敬意が表現されます。
北京孔子廟でできること・見どころガイド
主要スポット
進士題名碑
北京孔子廟で特に印象に残るスポットの一つが「進士題名碑」です。これらの石碑には、元代から清代にかけて北京で殿試に合格した進士たちの名前と出身地が記録されています。全部で198枚の石碑があり、約5万人以上の進士の名前が刻まれています。その中には歴史上有名な文人・学者も数多く含まれています。これらの石碑は、中国古代の科挙制度の実物証拠であり、社会階層、文化交流、地方人材の分布を研究するための重要な史料でもあります。石碑の林を歩けば、何百年にもわたる受験生たちの努力と栄光を肌で感じることができるでしょう。

大成殿
大成殿は北京孔子廟の中心的な建築物であり、敷地内で最も荘厳で壮麗な場所です。殿堂は高い基壇の上に建てられ、屋根には黄色の瑠璃瓦が葺かれ、軒先が優美に反り返っています。この建築は、儒教文化体系における孔子の至高の地位を象徴しています。大成殿内部には孔子の像が祀られ、両側には歴代の皇帝が孔子を讃える碑刻や扁額が並んでいます。中でも、康熙帝や乾隆帝の直筆による題字は特に有名です。重要な祭孔儀式の際にはここで盛大な式典が執り行われ、現在でも深い敬意の雰囲気を体感できます。大成殿は、古代宮殿様式建築の芸術的精華を今に伝え、中国儒家礼制文化を理解する上で欠かせないスポットとなっています。

乾隆石経展示ホール
乾隆石経展示ホールには、清代乾隆年間に石に刻まれた儒教経典が収蔵・展示されています。この石経は全部で114枚の巨大な石碑に刻まれており、『四書』『五経』をはじめとする数多くの重要儒教文献を含みます。総文字数は60万字を超え、乾隆帝が儒教を尊び、正統文化を広めようとした重要な施策を示しています。石経は高度な彫刻技術で作られ、文字も美しく整っています。また、清代政府が学問の正統と文化伝承をどれほど重視していたかを物語っています。展示ホールを見学しながら、これらの石に刻まれた古典の文言を一つ一つ読み解く体験は、まるで時空を超えて伝統の叡智と直接向き合うような貴重な時間となるでしょう。

北京孔子廟チケットガイド
北京孔子廟の入場料金
- 大人:30 RMB
- 学生:15 RMB(大学学部レベル以下の学生)
- 営業時間:火曜日〜日曜日、9:00〜17:00(16:30最終入場);月曜日は休館(中国の祝日を除く)
チケット購入方法
- オンライン:公式WeChatアカウントより7日前から予約可能
- 現地:北京孔子廟入口のチケット売場で購入可能
北京孔子廟のガイド情報
北京孔子廟では、音声ガイド機をレンタルでき、歴史についてより深く学ぶことができます。
- 対応言語:中国語、英語、日本語、韓国語、フランス語
- 利用料金:中国語20 RMB、その他の言語30 RMB
- デポジット:200 RMB
おすすめの北京孔子廟観光ルート
北京孔子廟と国子監はセットで見学されることが多く、一般的にひとつの観光地と見なされています。おすすめの観光ルートは以下の通りです。 先師門(スタート)→進士題名碑→大成門→触奸柏→大成殿→乾隆石経→太学門→瑠璃牌坊→鰲頭→辟雍殿→繩愆庁→国子監原状展示→金榜題名展→集賢門(ゴール)
北京孔子廟周辺のおすすめグルメ
戯楼王記牛肉麺

- おすすめ理由:澱粉と野菜を混ぜて揚げた「炸素丸子」が絶品。1皿7 RMBで大ボリューム。もちろん牛肉麺も美味しいです。
- 住所:北京市東城区戯楼胡同5-6号(Appleマップ/Amap)
- 営業時間:月曜日~日曜日 08:30〜21:00
- 平均予算:21 RMB
便民ミルクスタンド

- おすすめ理由:地元のコンビニ的存在で、特にミルクチーズ(奶疙瘩)は安くて絶品。
- 住所:北京市東城区安定門街道安定門内大街83号(Appleマップ/Amap)
- 営業時間:月曜日~日曜日 09:00〜23:00
- 平均予算:10 RMB
茶餅斎

- おすすめ理由:看板商品は「ピスタチオミルクケーキ」。ジャスミンチーズ餅も人気。中にチーズが入り、外側は甘すぎず、香ばしくてしつこくない味わい。
- 住所:北京市東城区雍和宮大街167号(Appleマップ/Amap)
- 営業時間:月曜日~日曜日 10:00〜19:00
- 平均予算:10 RMB
北京市内から北京孔子廟へのアクセス方法
北京孔子廟の近くには地下鉄駅があり、地下鉄を利用するのが最も便利です。最寄り駅から徒歩約10分で到着します。
地下鉄
北京地下鉄には複数の路線があり、地下鉄2号線または地下鉄5号線を利用して、雍和宮駅で下車します。F出口(東南口)から出て徒歩約10分。所要時間は約40分、料金は3 RMBです。
バス
北京市内各地から北京孔子廟まで複数のバス路線があります。13路・84路は国子監バス停で下車、116路・117路は雍和宮バス停で下車、また104路・108路・113路・124路・141路は安定門内バス停で下車可能です。
タクシー・配車アプリ
北京市内からタクシーや配車アプリを利用すると、所要時間はおよそ30分、料金の目安は30 RMB前後です。
よくある質問
はい、敷地内のほとんどの通路は平坦で、ベビーカーや車椅子でも問題なく移動できます。また、孔子廟では車椅子やベビーカーのレンタルサービスも提供しています。
北京孔子廟の入り口付近に荷物預かりサービスがあり、安心して見学することができます。
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