こんにちは、Michael Zhangです。私は長年にわたり世界各地を旅してきた中国人トラベラーです。アジアの寺院からヨーロッパの古城まで、私は常に歴史の重みと文化の魂を感じられる場所を探し続けています。もし、あなたもただの「映え」ではなく、深くその土地の物語に触れたいと願っているなら、きっと私の記事を楽しんでいただけるはずです。今回は、中国で最も伝説的な仏教の聖地、鄭州・嵩山にある「少林寺」へご案内します。ここは中国禅宗の発祥地であり、同時に、少林功夫が世界へ広まる原点でもあります。歴史・文化が好きな方、武侠の世界に憧れる方、あるいは家族旅行中の方にとっても、少林寺はじっくり訪れる価値のある特別な場所です。
目次
少林寺について
少林寺の正式名称は「鄭州市嵩山少林景区」であり、一般的には「嵩山少林景区」や「嵩山景区」とも呼ばれています。中国仏教の禅宗発祥の地であると同時に、少林武術の起源としても有名で、「天下第一の名刹」「天下の功夫は少林に始まる」と讃えられています。寺院内には、北斉から民国時代にかけての石碑245点、明代の五百羅漢の大規模な彩色壁画、金から清代の扁額や対聯、金属製文物など多数が保存されています。また、清代の『少林寺拳譜』や「少林寺十三棍僧救秦王」などの彩色壁画、武術の練習跡である少林拳の站樁坑や歴史ある古木なども見どころです。中国国家AAAAA級観光地にも指定されています。
- 住所:河南省鄭州市登封市 嵩山少林風景区 (Appleマップ / Amap)
- 営業時間:
- 3月〜9月:6:30〜18:00(最終入場17:30)
- 10月〜2月:7:00〜17:30(最終入場16:30)
- 所要時間目安:4〜6時間
- おすすめシーズン:3月〜9月(冬は避けた方が良い)
- 入場料:80元
- チケット購入:Trip.com割引

少林寺地図

みんなが 少林寺 に行きたがる理由って?
歴史的背景と文化的価値
少林寺は、北魏の太和19年(西暦495年)に北魏の孝文帝が、インドから来た高僧・跋陀のために建立したと伝えられています。ここは禅宗の発祥地として知られており、仏教文化の深さと長い歴史的影響力を兼ね備えた場所です。特に隋・唐の時代には大いに栄え、「十三棍僧が唐王を救う」という英雄譚によりその名が一気に全国に広まり、唐の太宗からも厚い庇護を受けました。現在も「常住院」「塔林」「初祖庵」といった伽藍が残されており、その建築様式は北魏の素朴さから唐・宋の優雅さまで1500年の時を超えており、まさに中国文明の縮図です。
武術パフォーマンスと体験アクティビティ
少林寺を語る上で、少林功夫は外せません。少林武術は僧侶たちの日常の中から生まれ、実戦を重視し、動きは力強く洗練されています。境内では、少林拳や棒術、鉄布衫などのパフォーマンスが毎日開催され、多くの観光客がその迫力に圧倒されています。希望すれば現地で基本的な型を学ぶこともでき、少林寺では「五歩拳」や「達磨棍」などを教える体験講座も用意されています。受講後は「少林功夫学員証」がもらえるため、良い記念になります。また、武術館には古代の武器も展示されており、少林僧兵が歴史の中で果たしてきた役割を視覚的に学ぶことができます。
自然景観と観光体験
嵩山の大自然もまた、少林寺を訪れる理由のひとつです。春には三皇寨一帯がレンギョウの花で山を黄色く染め、夏には少室山の滝が涼しさを運んでくれます。秋には塔林周辺の古銀杏が黄金色に輝き、冬には達磨洞に雪が積もり、夜のライトアップと相まって幻想的な景色が広がります。ここではハイキングを楽しんだり、禅をテーマにした宿坊に泊まったり、座禅体験にも参加できます。「香積寺に座して久しくしても、幾峰か斜陽に黙して立つ」という詩のような静寂の美に、心が洗われることでしょう。
少林寺で体験すべきこと・絶対に見逃せないこと
主要スポット
少林寺 常住院
少林寺の中核となる「常住院」は、観光客が最初に訪れる場所であり、まさに寺院全体の精髄が詰まったエリアです。常住院は北魏・太和十九年(西暦495年)に創建され、時代を経て何度も修復されながらも、厳密な構造と荘厳な佇まいを保ち続けています。ここは、少林僧たちが修行し、生活し、仏法や武術を伝えてきた場所です。
境内に足を踏み入れると、山門殿、天王殿、大雄宝殿、蔵経閣など、伝統的な仏教建築を順に見学できます。線香の香りが漂い、鐘や太鼓の音が静かに響くなか、苔むした石畳が千年の禅の歴史を物語っています。壁画や柱の対聯にも目を向けると、観光を超えた精神的な浄化の時間が訪れるでしょう。

塔林
「塔林」は、歴代の高僧が入寂した後に建てられた墓塔群で、現在も240基以上が現存しています。中国国内において最も規模が大きく、保存状態が良好な仏教塔林のひとつとして知られています。ここは建築芸術の粋を集めた空間であり、同時に立体的な仏教史そのものとも言えるでしょう。
各塔の形状、高さ、様式には、それぞれの僧侶の修行の道、地位、そして時代の文化背景が反映されています。唐・宋時代のレンガ造りの塔から、明・清時代の石塔まで、時代ごとの建築スタイルの変遷がよくわかります。静かに歩きながら、まるで中国仏教の歴史の年輪を体感するような、厳粛かつ心打たれる時間が流れます。

武術パフォーマンス
少林寺に来たなら、武術ショーは絶対に見逃せません。演武ホールでは毎日、世界中の観光客を魅了する迫力満点の少林功夫パフォーマンスが行われています。演目には拳術、刀・槍・棒などの武器術、鉄布衫(アイアンシャツ)、梅花樁などが含まれており、少林武僧たちの圧倒的な身体能力と精神力の強さが表れています。
- 無料公演時間:毎日 午前9:30/10:30/11:30、午後14:00/15:00/16:00
- 場所:演武ホール
- 公演には無料と有料の2種類があります。無料にタイミングが合わない場合は、30元の有料公演を見るのもおすすめです。すでに無料公演を見た方は、有料を省略しても問題ありません。

三皇寨
三皇寨は、少林景区の中でも最も壮麗な自然景観を誇るエリアであり、歴史文化と山水美が融合した絶景スポットです。伝説によると、ここは古代の皇帝・黄帝が師を訪ねて学んだ場所とされ、それが名前の由来です。現在も古道や摩崖石刻(崖に刻まれた文字や仏像)が多数残されており、登山や史跡探訪に最適な場所となっています。
- 少林寺の入場券に三皇寨エリアも含まれており、追加料金は不要です
- 三皇寨は範囲が広く、全体を巡るには3〜4時間が必要です。途中で引き返しても十分に楽しめるため、無理に奥まで進む必要はありません。

少林寺チケットガイド
少林寺の入場料金
- 大人:80元
- 子供/学生:40元(18歳以下の子供、大学生以下が対象)
- 無料対象:身長1.4m未満の子供、60歳以上の高齢者
チケット購入方法
- オンライン:WeChat公式アカウント、または第三者予約プラットフォーム
- チケット購入:Trip.com割引
- オフライン:現地のチケットカウンターで購入可能
少林寺ガイドサービス
少林寺では公式ガイドが常駐しており、現地で予約するとその場で案内してもらえます。
- 集合場所:観光サービスセンター
- 対応言語:中国語/英語
- 料金:中国語ガイド 100元(5名まで)、英語ガイド 300元(5名まで)
おすすめの少林寺観光ルート
少林寺の観光ルートは比較的直線的で、主な見どころを効率よく回れるようになっています。以下は代表的なルートの流れです:少林寺常住院 → 塔林 → 少林索道 → 少室山 → 武術パフォーマンス
- 少林寺
- 見どころ:山門、天王殿、大雄宝殿、蔵経閣、方丈室、立雪亭、練功房
- グルメ情報:少林寺禅茶(158元/袋)、少林寺素斎(1人あたり50元程度/セットメニューがお得)。ここならではの精進料理文化を体験できます
- 塔林:少林寺から徒歩約300m。歴代高僧の墓塔群で、中国仏教建築の中でも最も完全な形で保存されており、文化的価値の高いエリアです
- 少林索道(ロープウェイ):塔林から徒歩3分ほど
- 左側:嵩山索道上駅 → 二祖庵図の見学(往復チケット60元/人)
- 右側:少林索道上駅 → 少室山【三皇寨エリア】の観光(往復チケット100元/人)
- 少室山観光
- 少林索道で約10分間の空中散歩。地殻変動による断層の痕跡を眺めながら移動
- 下車後、徒歩10分で遊歩道入口へ。さらに10分ほど進むと、書冊崖を経て「嵩山石筍」に到達します
- 武術パフォーマンス
- 索道下車後、電動カートで武術館へ移動
- 公演時間:午前9:30/10:30/11:30、午後14:00/15:00/16:00(祝日などの混雑時は17:00〜17:30の追加公演あり)
- パフォーマンス開始の10〜20分前には到着して並ぶのがベスト。終了後は徒歩約10分で景区出口に到着し、行程は終了です
少林寺周辺のおすすめグルメ
少林寺の境内には精進料理を味わえる食堂があります。せっかく少林寺を訪れたなら、ぜひ立ち寄ってみてください。
少林寺精進料理

- おすすめポイント:セットメニューとアラカルトの両方があり、特にセットメニューがおすすめ。豆腐、タロイモ、各種野菜炒めなどがバランスよく楽しめます。
- 所在地:少林寺正門のすぐそば、「少林歓喜地」と書かれた場所の左手に「少林素斎」があります。
- 営業時間:12:00〜14:30
- 平均予算:50元
少林寺周辺のおすすめホテル
宿泊は鄭州駅(鄭州火車站)周辺がおすすめです。このエリアはホテルの選択肢が豊富で、食事にも便利。何より、景区や空港へのアクセスが非常にスムーズです。観光バスの多くも鄭州駅を発着拠点としています。
Tuke China Hotel(鄭州駅二七広場店)
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- 交通:鄭州駅から徒歩5分
- 1泊の料金目安:178元
- 予約サイト:Trip割引
- 評価:Trip 9.4点
- 特別なニーズ:ランドリー設備、配膳ロボット、親子向けルーム
立地が非常によく、鄭州駅から徒歩5〜6分。近くにはコンビニもあり便利です。
部屋は広くて清潔、インテリアも落ち着いていて好印象。トイレは感応式で、便座にヒーター付き。朝食も種類が豊富で満足度が高いです。
Hホテル(鄭州駅二七広場店)
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- 交通:鄭州駅から徒歩5分
- 1泊の料金目安:226元
- 予約サイト:Trip割引
- 評価:Trip 9.7点
- 特別なニーズ:ランドリー設備、配膳ロボット
鄭州駅から徒歩圏内で、周囲には雑貨市場やグルメストリートもあります。
施設は新しく清潔。スマート機能も充実しており、テレビ・照明・カーテンなどが自動制御できます。バスルームには洗手液と洗濯用洗剤も備え付け。
鄭州市内から少林寺への行き方
鄭州市中心部から少林寺への最も便利なアクセス方法は観光バスの利用です。バスは鄭州中心バスターミナル(鄭州駅向かい)から出発します。もし他エリアに滞在している場合は、地下鉄1号線または10号線でバスターミナルまで移動してください。
- 発車時刻:週末は4便(8:00、8:30、9:00、9:40)、平日は1日3便
- 少林寺からの帰路:平日は3便、週末は4便(14:30、15:30、16:30、17:30)。最終便は17:30なのでご注意ください。
- 片道運賃:25元
鄭州新鄭国際空港から少林寺への行き方
鄭州新鄭空港から少林寺へは、直通の観光バスが最も便利です。
観光バス
- 路線名:嵩山景区専用バス
- 距離:約137.8km
- 所要時間:約2時間10分
- 料金:48元
タクシー/配車アプリ
タクシーを使って直接少林寺へ向かうことも可能です。
- 距離:約126km
- 所要時間:約1時間42分
- 参考料金:約282元
よくある質問
あまりおすすめできません。敷地内は基本的に平坦ですが、一部エリア(武術ショーの観覧席など)では階段を上る必要があり、ベビーカーや車椅子では移動が困難な場合があります。
はい、少林寺の観光サービスセンターで荷物の預かりが可能です。料金は15元で、別途デポジット(鍵の保証金)として50元が必要です。
毎日、以下の時間帯に演武ホールで公演があります。午前:9:30/10:30/11:30、午後:14:00/15:00/16:00。
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