私はMichael Zhang、中国出身の旅行愛好家であり、世界中を探検することが大好きです。長年の国際旅行の経験を通じて、歴史や文化に深い関心を持ち、独自の視点から深い旅の楽しみ方を皆さんと共有しています。今回の記事では、北京の雍和宮(ラマ教寺院)をご紹介します。この歴史とチベット仏教文化が融合した神聖な地を訪れることで、より深い観光体験を得られることを願っています。
目次
雍和宮(ラマ教寺院)について
雍和宮は、北京で最も保存状態が良く、規模の大きいチベット仏教寺院の一つです。この壮大な寺院は、清朝後期の重要な歴史を伝えるとともに、漢族文化とチベット文化が融合した美しい景観を楽しむことができます。
- 住所:北京市雍和宮大街東側 (Appleマップ/Amap)
- 開館時間:
- 冬春季(11月1日~3月31日):09:00~16:30(16:00最終入場、16:30閉館)
- 夏秋季(4月1日~10月31日):09:00~17:00(16:30最終入場、17:00閉館)
- おすすめ観光時間:2~3時間
- 適した季節:一年中
- チケット価格:25元
- チケット購入:Trip.com割引,Klook特価

雍和宮マップ(地図)

雍和宮を訪れる理由
雍和宮(ラマ教寺院)は、北京観光において必見の歴史的文化的ランドマークです。特に、チベット仏教に興味がある旅行者にとっては見逃せない場所と言えるでしょう。この寺院は、清朝の歴史を深く刻み込んだ場所であるとともに、チベット仏教文化の象徴として、漢族文化とチベット文化の深い融合を体感できる貴重な機会を提供します。
清朝後期、全国で最も格式の高い仏教寺院として位置づけられた雍和宮は、宗教活動の中心でありながら、数多くの美しい仏教芸術品や文物を所蔵しています。仏教文化や芸術の魅力を深く探求するのに最適な観光地です。
雍和宮の歴史
清康熙33年(1694年)、康熙帝はこの地に宮殿を建設し、第四皇子胤禛(後の雍正帝)に授けました。その後、雍正3年(1725年)に王府から行宮へと改修され、雍和宮と命名されました。雍正13年(1735年)、雍正帝の崩御後、その霊柩が一時的に安置されたため、雍和宮の主要殿堂は元々の緑瓦から皇室を象徴する黄色瓦へと変更されました。
乾隆帝がこの地で生誕したことから、雍和宮は「龍潜福地」と呼ばれるようになりました。その建築物は黄色瓦と赤い壁で構成されており、紫禁城に匹敵する格式を誇っています。乾隆9年(1744年)、雍和宮は正式にラマ教の寺院へと改修され、清政府の全国チベット仏教事務の管理センターとして機能しました。その結果、雍和宮は清朝後期において全国最高の格式を持つ仏教寺院として名を馳せました。
雍和宮でやるべきこと
主な見どころ
雍和宮大殿
雍和宮の大殿は、元々「銀安殿」と呼ばれ、雍親王が官僚たちと面会する場でした。この建物が改修されてラマ教寺院となり、現在では一般の仏教寺院でいう大雄宝殿に相当します。
- 三世仏像:殿内の正面には高さ約2メートルの銅製三世仏像が三尊並んでいます。以下の2種類があります:
- 空間の三世仏:釈迦牟尼仏(中央)、薬師仏(左)、阿弥陀仏(右)が配置され、空間のどこにでも仏がいることを象徴しています。
- 時間の三世仏:燃灯仏(過去)、釈迦牟尼仏(現在)、弥勒仏(未来)を表し、時間を超えた仏法の永続性を示しています。
- また、大殿の北東角には銅製の観音菩薩像、北西角には弥勒菩薩像が安置されています。これらの仏像は空間と時間を超越した仏教の宇宙観を伝えています。

雍和門
雍和門は二つの石碑亭の間に位置し、乾隆帝の御筆による「雍和門」の額が掲げられています。これは漢伝仏教の「山門」または「天王殿」に相当します。
- 青銅製の獅子像:門の前には精巧に作られた青銅の獅子像があり、威厳と生命感あふれる姿を見せています。
- 殿内の装飾:金漆で彫られた龍の宝座には、陽気な表情を浮かべた弥勒菩薩像が鎮座しており、喜びと希望の象徴となっています。
- 四大天王像:弥勒菩薩像の両側には、泥金彩色で描かれた四大天王像が安置されています。これらは邪悪を鎮圧し、天下を守る天王の責務と徳を表しています。また、その背後には武装した護法神韋駄(イダー)が控えています。

永佑殿
大殿を出た先にある永佑殿は、「明五暗十」と呼ばれる特別な構造を持つ建築物です。一見すると五間の部屋に見えますが、実際には二つの五間を組み合わせて作られています。
- 用途:王府時代には雍親王の書斎兼寝室として使われ、寺院として改修された後は、清朝の先帝を祀る影堂となりました。
- 意味:「永佑」とは、永遠に先帝の魂を守るという願いを込めた名称です。

法輪殿
法輪殿は漢族とチベット文化が融合した建築の結晶といえます。
- 宗喀巴大師像:殿内中央には、高さ6.1メートルの銅製宗喀巴大師像が蓮台の上に安置されています。宗喀巴大師はチベット仏教黄教の開祖であり、その微笑みは仏教の知恵と慈悲を象徴しています。
- 五百羅漢山:宗喀巴像の背後には、高さ5メートル、幅3.5メートルの紫檀木で彫られた五百羅漢山がそびえ立っています。この芸術作品は、「雍和宮木彫三絶」の一つに数えられ、細部まで精巧に作られた羅漢像が特徴です。

万福閣
法輪殿を出ると、高さ25メートル、三層の飛檐(ひえん)を持つ壮大な万福閣がそびえ立っています。この中には、高さ18メートルの巨大な弥勒仏(マイトレーヤ仏)が安置されています。そのうち8メートルは地中に埋め込まれており、仏像の幅は8メートルにも及びます。この弥勒仏は、第七世ダライ・ラマによる献上品で、一本の貴重な白檀木から彫り上げられました。乾隆帝はこの仏像の制作に8万両以上の銀を投じたと伝えられており、雍和宮の「木彫三絶」の一つとして数えられています。

木彫三絶
- 五百羅漢山: 法輪殿内にある「五百羅漢山」は、紫檀木から彫り上げられた見事な彫刻作品です。山全体が層峦(そうらん)として連なる形状で、塔や堂が点在しています。この山には金、銀、銅、鉄、錫で作られた500体の羅漢像が配置されており、仏法を説く姿、龍を鎮める姿、鶴に乗る姿など、生き生きとした様々なポーズが見られます。それぞれの表情や動きが精巧に彫られており、彫刻技術の粋を極めた作品です。
- 檀木大仏: 檀木大仏は、万福閣内にある弥勒仏像そのものです。この巨大な仏像は一本の白檀木から彫刻されており、地上部分だけで高さ18メートル、全体で26メートルにも達します。直径は8メートル、重量はおよそ100トンと、中国最大の一本彫り仏像とされています。乾隆帝は雍和宮の地理的な位置が柏林寺(はくりんじ)の近くにあることから、風水への影響を懸念し、北側の広大な敷地にこの大仏を配置して平和と安寧を祈りました。
- 楠木仏龕(なんぼくぶつがん): 万福閣の東側の配殿にある照仏楼(しょうぶつろう)には、「楠木仏龕」と呼ばれる彫刻作品があります。この金絲楠木(きんしなんぼく)を用いた仏龕は、透かし彫りの技法で彫刻されており、99体の雲龍が精巧に描かれています。それぞれの龍は生命力に満ち溢れた動きで表現されており、圧倒的な美しさを持つ一作です。

銅鋳須弥山(どうちゅうしゅみせん)
雍和宮の大殿前の中庭には、楕円形の白大理石の基壇の上に、高さ1.5メートルの青銅製「須弥山(しゅみせん)」が設置されています。「須弥山」は梵語「Sumeru」の音訳で、日本語では「妙高山」とも訳されます。この山は古代インド神話に登場する世界の中心とされる聖山であり、その精巧な彫刻は仏教の宇宙観を象徴しています。

竪三世仏
雍和宮大殿は、もともと雍親王(ようしんおう)が「銀安殿」として使用していた場所です。寺院に改修された後、この建物は正殿となり、「竪三世仏」と呼ばれる三体の仏像が安置されました。
- 仏像の構成:高さ約2メートルの三体の銅製仏像が、左右対称に配置されています。これらは横に並んだ「十八羅漢像」とともに設置されています。
- 象徴的な意味:三世仏は、燃灯仏(過去)、釈迦牟尼仏(現在)、弥勒仏(未来)を表し、時間の流れと仏法の普遍性を象徴しています。仏像の背後には、蛟龍(こうりゅう)の形をした後光が彫刻されており、仏法の光が世界を照らす姿を表現しています。

六道輪廻図
万福閣の東側にある照仏楼には、2つの重要な仏教画があります。その中でも「六道輪廻図」は特に注目すべき作品です。
- 内容と意味:「六道輪廻図」は、天道、人道、阿修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六つの世界における生命の輪廻を描いています。この図は仏教の平等観を象徴し、すべての生き物が平等に輪廻の中で機会を得ることを示しています。
- 歴史的背景:この絵画はもともと乾隆帝の生母が供養のために設置したもので、宗教的・芸術的な価値が非常に高いとされています。

雍和宮の入場券ガイド
雍和宮の入場料金
- 料金:
- 大人:25元(割引券 12元)
- 子ども(6~18歳):12元
- 高齢者(60歳以上):12元
- 無料対象:6歳以下、または身長1.2メートル以下の子ども
開館時間
- 冬春季(11月1日~3月31日):09:00~16:30(最終入場 16:00、閉館 16:30)
- 夏秋季(4月1日~10月31日):09:00~17:00(最終入場 16:30、閉館 17:00)
チケット購入方法
- オンライン購入:公式 WeChat アカウントまたはその他の予約プラットフォームから購入
- チケット購入:Trip.com割引,Klook特価
- 現地購入:会場内の「チケットセンター」で紙のチケットを購入
雍和宮のガイドサービス
雍和宮では、中国語、英語、ドイツ語の三言語で公式ガイドサービスを提供しています。
- 中国語ガイド:
- 1~3名:100元
- 4~6名:200元
- 7~10名:300元
- 英語ガイド:
- 1~3名:200元
- 4~6名:400元
- 7~10名:500元
- 所要時間:約40分
- 集合場所:雍和宮の入口
雍和宮の祈福とお香の作法
雍和宮は、その厳かな仏教の雰囲気により、多くの観光客や信徒が祈願を行う人気のスポットとなっています。以下は、雍和宮での祈願とお香の正しい使い方を詳しくご紹介します。
お香の提供と使用マナー
- 昭泰門(しょうたいもん)の両側には、お香の無料提供所があります。1束の無料お香が配布されており、「敬香礼仏 三本が最適」と明記されています。3本を点火し、丁寧にお供えすることをおすすめします。
- 火が大きく燃えた場合は、手で軽くあおいで火を消してください。口で吹き消すことは避けましょう。仏教の礼儀に従い、混濁した息がお香を汚さないようにするためです。
祈福の参拝順序
- 主殿から始める:最初に主殿を参拝し、真摯な気持ちで礼拝してください。
- 時計回りに参拝:その後、東西の殿堂を順に時計回りで訪れ、仏像の前で心を込めて祈願内容を念じます。
殿堂への入り方
- 男性は左足から、女性は右足から入堂してください。
- 中央の扉は通常「仏門正道」とされるため、参拝者は左右の扉を使用することが推奨されています。
各殿堂での祈願の意味
- 平穏と幸福を祈る:雍和門殿
- 財運を祈る:雍和宮殿
- 災厄の解消を祈る:永佑殿
- 事業の発展を祈る:法輪殿
- 平安を祈る:万福閣
お香の購入場所(法物流通所)
以下の3カ所でお香を購入できます:
- チケットカウンターの外側(西側)
- 昭泰門の左側
- 大雄宝殿の右側

仏事イベント
- 仏吉祥日法会: 旧暦4月13日から15日にかけて開催される伝統的なチベット仏教の祭りで、釈迦牟尼の誕生、成道、涅槃を記念します。
- 大願祈祷法会: 旧暦1月23日から2月1日に行われる法会で、期間中には「金剛驅魔神舞」という仏教儀式も披露されます。

- 大威徳金剛壇城法会: 太陽暦の9月24日から9月30日に開催され、仏教の深い教えを体感できる特別な行事です。
- 宗喀巴大師供養法会: 旧暦10月25日に行われ、チベット仏教黄教の創始者である宗喀巴大師を供養する儀式です。
- 舎粥活動: 旧暦12月8日に行われる仏教行事で、釈迦牟尼が悟りを開いたことを記念し、粥を供養します。
雍和宮おすすめ観光ルート
- 入口:チケットチェック後、法物流通所で数珠やお守りを確認。
- 無料のお香を受け取る:昭泰門付近でお香を受け取り、参拝に備えます。
- 雍和門殿(平穏を祈る):ここで仏教の静寂を感じつつ祈願。
- 永佑殿(災難の解消を祈る):歴史的な背景を持つこの殿で感謝の念を表します。
- 開光室:永佑殿の西側にある特別なスポット。
- 法輪殿(財運と事業運を祈る):仏像と彫刻を堪能しながら祈願。
- 万福閣(縁結びと子宝を祈る):壮大な弥勒仏を鑑賞します。
- 成殿(吉祥を祈る):最後に幸福と繁栄を祈りながら観光を締めくくります。
- 西側の小門から退場:静かに宮を後にします。
雍和宮へのアクセス方法
地下鉄でのアクセス
地下鉄が最も便利な移動手段です。
- 2号線:雍和宮駅で下車、C出口から徒歩5分ほどで到着します。
- 5号線:同じく雍和宮駅で下車、F出口から徒歩でアクセス可能。
バスでのアクセス
多くの路線が雍和宮まで直通しています。
- 13路・116路・684路:雍和宮駅で下車、徒歩3~5分で正門に到着します。
- その他:バス停が集中しているため、出発前に路線と到着時間を確認してください。
雍和宮周辺のおすすめグルメ
七尋八找・胡同菜
- 住所:北京市東城区戯楼胡同戯楼二巷1号院内(雍和宮南壁東200メートル)
- 平均予算:90元
- おすすめ理由:
- 鶏里蹦:サクサクの食感と完璧な調味が絶品!
- 柴鶏卵炒めのジャガイモ千切り:家庭的な味わいがたまらない一品。
- ジャガイモアイスクリーム:意外な組み合わせが新鮮で写真映えします。

新和小館(北新橋店)
- 住所:北京市雍和宮大街155号
- 平均予算:70元
- おすすめ理由:
- コスパ抜群のメニューが揃っています。
- 特大エビ入り餃子や魚香肉絲(ユーシャンロース)が人気。
- 糖酢排骨や薄く切られたキュウリも試してみてください。

馬三洋芋片(簋街店)
- 住所:北京市雍和宮大街185号平房1-3棟
- 平均予算:40元
- おすすめ理由:
- カリカリのポテトチップスがクセになる味。
- ミルクと卵を使った甘いデザートも絶品です。
よくある質問
雍和宮はベビーカーの使用に適していますか?
ベビーカーの持ち込みは可能ですが、古い建築物が多く、段差が多いため移動に不便を感じる場合があります。
荷物を預けられる場所はありますか?
公式の荷物預かり所はありませんが、入口付近の商店で有料の荷物預かりサービス(8~15元)が利用可能です。
- 住所:雍和宮大街83号(検票入口の向かい)
雍和宮内での撮影は可能ですか?
屋外エリアでは建物や風景の撮影が可能です。ただし、殿堂内での撮影は禁止されていますので、宗教的儀式や仏像を尊重し、ルールを守ってください。
バリアフリー施設はありますか?
古い建築物であるため、バリアフリー対応が十分ではありません。車椅子の利用者は一部不便に感じるかもしれませんが、入口でスタッフのサポートが受けられます。
飲食物を持ち込むことはできますか?
雍和宮内での飲食は禁止されています。参観前後に周辺のレストランを利用することをおすすめします。
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