こんにちは、Michael Zhangと申します。これまで六大陸を旅し、歴史と自然の美しさを探求することに情熱を注いできた中国人トラベルブロガーです。私がずっと信じているのは、「人の心を動かす本当の旅とは、その都市の本質に触れること」だということ。今回は、広州にある素晴らしい宝物――白雲山をご紹介します。ただの山ではなく、これは広州人の精神を象徴する存在であり、深い嶺南文化の記憶でもあります。
目次
広州白雲山について
広州白雲山(バイユンシャン)は「広州白雲山風景名勝区」とも呼ばれ、大庾嶺の支脈である九連山の末端に位置しています。30以上の山峰があり、総面積は20.98平方キロメートル。主峰は摩星嶺で、標高382メートルです。白雲山は三方が平野に面しており、山頂から広州市内や珠江デルタの広大な平原を一望できます。その絶景から「羊城第一の景勝地」と称され、避暑や観光にもぴったりの場所です。特に雨上がりや明け方・夕暮れどきには、山のあちこちに白い雲が立ち込め、峰々が雲海に覆われる幻想的な光景が広がります。この景色が「白雲山」という名前の由来となったのです。
- 住所:広東省広州市白雲区広園中路801号 (Appleマップ / Amap)
- 開園時間:24時間。終日歩いて散策できます。ロープウェイと電動カートの運行時間は7:30〜20:00です。
- 所要観光時間:3〜4時間
- ベストシーズン:一年中
- 入場料:5 CNY

広州白雲山マップ

なぜみんな広州白雲山に行きたがるのか?
豊かな自然景観
白雲山は広州市の北東に位置する都市型山岳森林生態区で、森林率はなんと95%以上。「羊城第一の景勝地」として名高く、奇岩や豊かな植生、澄んだ空気、そして美しい景色が揃っています。まさに広州の「天然のグリーン肺」と呼ばれるにふさわしい存在です。主峰の摩星嶺は標高382メートルで、広東省でも有数の高さを誇ります。雨が上がった後には山の谷間から白い雲が立ち昇り、まるで仙境のような景色が広がり、これこそが「白雲山」の名の由来でもあります。
深い文化的背景
白雲山の歴史は新石器時代までさかのぼります。秦の末期には高士・鄭安期が隠居し、晋の時代には道士・葛洪がここで錬丹を行ったとされます。南梁時代には景泰禅師が寺院を建立し、数多くの歴史的建造物が残されています。唐や宋の時代には杜甫、李群玉、蘇軾など数々の文人がこの地を訪れ、詩や文学を遺しました。これらの歴史的エピソードと文化遺産が、白雲山を歴史文化の宝庫にしています。
広州白雲山でできること・見どころガイド
主な見どころ
摩星嶺
白雲山の主峰である摩星嶺は、標高382メートルの高さでそびえ立ち、広州市内を一望する絶景ポイントとして知られています。山頂からは広州の街並みが眼下に広がり、珠江が市内を貫く様子や、遠くの高層ビル群と近くの青々とした山々が調和した美しいパノラマを楽しめます。日の出や夕暮れ時には特に美しく、写真撮影や静かなひとときを過ごすのにぴったりです。
- 入場料:5 CNY/人(別途チケット購入が必要)

黄婆洞水庫(こうばどうすいこ)
白雲山の中腹に位置する黄婆洞水庫は、生態保全と観光価値の両面を兼ね備えた人工湖です。湖水は澄みきっており、周囲の山々が水面に映し出され、静けさと生命力にあふれた空間となっています。散歩やバードウォッチングにも適しており、その静寂な雰囲気から、地元の人々が瞑想や太極拳を楽しむスポットとしても人気です。

雲溪植物園(うんけいしょくぶつえん)
雲溪植物園は、白雲山の中でも特に教育的・観賞的価値の高い園区です。嶺南エリアを代表する植物から、熱帯・亜熱帯の希少種までを幅広く展示しています。園内はシダ植物区、薬用植物園、竹林エリアなどいくつかのテーマに分かれており、親子での訪問や植物愛好家にとって深く楽しめるスポットです。
- 入場料:20 CNY/人(別途チケット購入が必要)

広州白雲山のチケット案内
広州白雲山の入場チケットは、各入口で購入する仕組みとなっています。おすすめは「南門」からの入場です。南門は白雲山の正門であり、ほとんどの観光客がこの入口を利用します。その他の入口はアクセスが悪いか、設備が整っていない場合が多いため、初めて訪れる方には南門が最適です。
広州白雲山のチケット料金
- 大人:5 CNY
- 子供:2.5 CNY(6歳〜18歳の未成年)
- 学生:2.5 CNY(大学以下の在学者)
- 高齢者:2.5 CNY(60歳〜64歳)
- 無料:6歳未満または身長1.2m未満の子供、65歳以上の高齢者
チケット購入方法
- オンライン:公式WeChatアカウントから購入可能
- 現地:各入口のチケット窓口にて購入可
広州白雲山おすすめハイキングルート
広州白雲山はハイキングにぴったりのスポットで、以下のようなルートがおすすめです。
- ルート1(所要時間4〜5時間):体力に自信のあるアウトドア好き向けのフルハイキングコース。南門から入り西門に出るコース(10km・約4時間)では、山頂広場→摩星嶺→明珠楼→黄婆洞水庫→蜜蜂世界を巡るルートです。また、南門から北門へ抜ける場合は13km・約5時間の所要です。
- ルート2(所要時間3時間):子供連れや高齢者のいるファミリーに適した半分ハイキング+乗り物ルート。南門から入って、西門または南門から出る。観光カートまたはロープウェイに乗車(3.2km・約15分)し山頂広場へ→徒歩で九龍泉や碑林を観光→エレベーターで摩星嶺へ(約1時間)→雲山D線バス(10 CNY)で2km・約10分→山頂広場に戻る→雲山A線で南門に戻る(20 CNY)またはB+C線で西門に戻る(合計30 CNY)
- ルート3(所要時間2時間):水庫の景観を中心に巡るスピード重視ルート。全行程カート移動で西門から入り西門に戻る。摩星嶺へは行けないが、水庫観賞が目的であれば十分。雲山C線に乗り(3km・約10分)→明珠楼→黄婆洞水庫で1時間過ごし→同じカートで西門に戻る。
広州白雲山周辺のおすすめグルメ
白雲山内にはレストランがあり、特に白雲山広場周辺に集中しています。中華料理のほか、KFCやマクドナルドといったファストフードチェーンもあるため、食事には困りません。
広州白雲山周辺のおすすめホテル
白雲山観光に便利な宿泊地としては、越秀区周辺がおすすめです。越秀区はほとんどの旅行者にとって便利なロケーションで、特に「公元前」地下鉄駅の周辺が理想的です。ここには地下鉄1号線と2号線が通っており、広州の人気観光地へのアクセスも抜群。周辺にはグルメスポットも豊富です。陳家祠、北京路歩行街、広州石室イエス聖心大聖堂、珠江ナイトクルーズの船着場からも近く、広州タワー、広州オペラハウス、広東省博物館、白雲山風景区へも簡単に行けます。さらに、広州白雲空港への移動もスムーズです。詳細は<広州ホテルガイド>をご覧ください。
CityNoteシティ ノートホテル(広州北京路紀念堂地下鉄駅)

- 交通:記念堂地下鉄駅から徒歩5分、公元前地下鉄駅から徒歩10分
- 参考価格:349 RMB
- 予約サイト:Trip.com特別価格
- 評価:Trip 4.6
- 特別なニーズ:ジム、ランドリー、トリプルルーム
ホテルは地理的に優れた位置にあり、記念堂地下鉄駅A出口の近くです。1階にはスターバックスとセブンイレブンがあります。北京路や陳家祠などの観光地へのアクセスが便利です。基本的には歩いてもタクシーの初乗り料金で行けます。また、広州南駅から地下鉄2号線を利用すれば乗り換えなしで到着します。
客室は快適で、小さいながらも必要な設備が整っています。夜食のお粥も美味しいです。
迎商ホテル(広州北京路歩行街店)

- 交通:公元前地下鉄駅から徒歩9分
- 参考価格:350 RMB
- 予約サイト:Trip.com特別価格、Klookで価格比較
- 評価:Trip 4.7
- 特別なニーズ:ジム、ランドリー、ロボットルームサービス
ホテルは良好なロケーションで、公園前地下鉄駅に近く、周囲は静かな環境です。向かいには越秀区人民政府があります。近隣には北京路、人民公園、中山記念堂があり、南越王博物館までは徒歩10分でアクセスできます。地下鉄駅からも近く、建物の下には多くの飲食店があります。
ホテルの環境は整然としており、客室は清潔で無臭で、静かな雰囲気でリラックスできます。また、豊富な朝食と心地よいサービスが提供されています。
広東迎賓館

- 交通:公元前地下鉄駅から徒歩8分、記念堂地下鉄駅から徒歩12分
- 参考価格:591 RMB
- 予約サイト:Trip.com特別価格、Klookで価格比較
- 評価:Trip 4.8
- 特別なニーズ:ジム、有料室内プール、トリプルルーム、親子ルーム
広東迎賓館は歴史あるホテルで、かつての王宮でした。交通アクセスが良く、タクシーが簡単に呼べますし、地下鉄駅にも近く、北京路歩行街にも徒歩約15分です。
ホテルは古い外観ですが、客室は新しく、広々として清潔です。ベッドと枕は快適で、レストランの料理、特に広州の朝食はお勧めです。
広州市内から広州白雲山への行き方
白雲山の南門は正門であり、多くの観光客が利用する入口でもあるため、市内から南門へのアクセスが最も便利です。おすすめの行き方は以下の通りです。
地下鉄でのアクセス
市内から出発する場合は、地下鉄1号線に乗り「陳家祠」駅で下車→地下鉄8号線に乗り換えて「彩虹橋」駅へ→さらに11号線に乗り換えて「雲台花園」駅で下車→A出口から出て徒歩約15分で南門入口に到着します。
バスでのアクセス
白雲山南門へは多くのバス路線があり、「24路」または観光バス「1線」に乗車し、「雲台花園総站」で下車すると便利です。
タクシー・配車アプリ利用
広州市内からタクシーや配車アプリで白雲山まで向かう場合、所要時間は約20分、料金はおよそ30 CNYです。
よくある質問
問題ありません。ベビーカーや車椅子を利用する場合は、電動カートと同じルートを使えば、なだらかな道で山に登ることができます。
白雲山南門の正面左側には、自動ロッカーが設置されています。小型ロッカーは10 CNY/24時間、大型ロッカーは20 CNY/24時間で、24インチ以下のスーツケースが収納可能です。
広州旅行お役立ちリンク集
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