こんにちは、Michael Zhangです。私は世界を旅しながら、歴史の奥深さと文化の温もりを感じられる場所を探し続けている旅人です。中国には、近代都市の端に意外な魅力を秘めた古鎮(こちん)が数多く存在します。その中でも特に心に残ったのが、広東省・深セン(シンセン)にある甘坑客家小鎮(かんこうはっかしょうちん)です。今回ご紹介するのは、客家文化と田園の風景が見事に調和したこの美しい古鎮。文化好きの方、子連れのファミリー、または週末にリラックスしたい都市生活者にもぴったりのスポットです。
目次
甘坑客家小鎮について
甘坑客家小鎮は、明清時代にその起源を持ち、深センの伝統的な客家文化を一度に体験できる観光地です。敷地は約18万平方メートルにおよび、客家の民家、建築、民俗芸術、伝統料理、そして田園風景が一体となった文化テーマパークとなっています。この地は、「深セン十大客家古村落」の一つにも選ばれており、歴史的価値も非常に高い場所です。
- 所在地:中国広東省深セン市龍崗区吉華街道甘坑社区甘李路18号 (Appleマップ / Amap)
- 営業時間:24時間営業
- 所要時間の目安:2〜3時間(特に夜の訪問がロマンチックでおすすめ)
- おすすめの季節:一年中
- 入場料:基本無料(施設によって別途料金あり)

甘坑客家小鎮マップ

甘坑客家小鎮を訪れるべき理由
長い歴史と深い文化的背景
甘坑客家小鎮は、およそ350年の歴史を誇る客家の古村落です。「深セン十大客家古村落」のひとつであり、今も多くの伝統的建築物が残っています。例えば、南香楼(なんこうろう)、状元府(じょうげんふ)、鳳凰谷(ほうおうこく)などがあり、それぞれに客家文化の知恵と職人の技が詰まっています。これらの建物は、客家の生活様式や伝統を今に伝える貴重な存在です。
自然と文化が織りなす絶景
甘坑客家小鎮には、趣のある建築物だけでなく、美しい自然景観も数多くあります。特に注目すべきスポットは、二十四史書院と鳳凰谷です。二十四史書院では、まるで唐代にタイムスリップしたかのような体験ができます。夜には灯りに照らされた書院が幻想的な雰囲気を醸し出し、書物に描かれる古代中国の世界観を目の当たりにできます。一方、鳳凰谷は4つの徽派建築に囲まれた静かな自然エリアで、客家文化の精神と自然の癒しが融合した場所です。
甘坑客家小鎮でできること
見逃せない主要スポット
甘坑砲楼(かんこうほうろう)
この砲楼は、客家の人々が移住と定住の中で生み出した防衛建築のひとつ。夯土と石材で造られた頑丈な構造に、四隅には見張り窓と銃眼が設置されています。現在では、古鎮全体を一望できる撮影スポットとして人気があり、歴史好きや写真愛好家の「映え」スポットとしても注目を集めています。

二十四史書院
古鎮の中で最も文化的な香りが漂うランドマークです。儒教思想と古典文献の継承をテーマにしており、中華風庭園と学問の場が融合した空間です。
- 昼間は比較的静かですが、見どころは少なめ。午後5時以降の夜間チケットを購入するのがおすすめ。
- 入場料:昼間60 RMB、夜間39 RMB
- チケット購入:Trip.com割引ページ

鳳凰谷
古鎮の中にひっそりと佇む自然エリア。山と石、川のせせらぎが響く中、四季折々の緑が目を癒します。木造の遊歩道をゆっくり歩いたり、小川のほとりで一息ついたりと、まさに都市の喧騒を忘れる隠れ家のような存在。カップル、家族連れ、そして一人旅の方にもおすすめです。
- 入場料:26 RMB

おすすめの甘坑客家小鎮モデルコース
甘坑客家小鎮をしっかり堪能したいなら、以下の順に回るのがおすすめです:
文昌塔 → 鳳凰谷黄志博物館 → 蓮池(荷花池) → 甘坑博物館 → 甘坑砲楼 → 家風家訓館 → 古井戸 → 関帝廟 → 七都116市集 → 夜の二十四史書院
- 訪問時間の目安は午後3~4時頃。夜の「二十四史書院」が見どころなので、夜間チケット(17時以降)の購入がおすすめです。
- 写真好きな方は、古鎮内で民族衣装をレンタルし、プロのカメラマンによる撮影サービスを利用してみてください。まるで映画のワンシーンのような写真が撮れますよ!
甘坑客家小鎮周辺のおすすめグルメ
鳳凰客家レストラン

甘坑古鎮の中でも最大規模を誇る伝統的な客家料理の名店です。建物は三階建ての立派な客家建築で、地元の人から観光客まで広く人気があります。
- おすすめ料理:客家風塩蒸し鶏(鹽焗撈雞)/伝統の豚肉スープ(客家豬肉湯)
- 住所:深セン市龍崗区吉華街道甘坑古鎮5号楼&7号楼 (Appleマップ / Amap)
- 営業時間:毎日 10:30~14:30/17:00~22:00
- 予算目安:1人あたり約108 RMB(約2,200円)
甘坑客家小鎮周辺のおすすめホテル
甘坑客家小鎮の周辺には他の観光地が少ないため、深セン市内に宿泊し、半日観光として甘坑を訪れるスタイルをおすすめします。アクセスの拠点として最適なのは、地下鉄「ショッピングパーク駅(購物公園駅)」周辺エリアです。ここは香港との国境や高鉄駅にも近く、夜は水囲夜市での食べ歩きも楽しめます。詳細はこちら:深センホテルエリアガイド
潮漫ホテル(深セン市民中心蓮花村地下鉄駅店)

- 交通:蓮花村地下鉄駅徒歩4分
- 参考価格:300 RMB(約 6173 JPY)
- 予約サイト:Trip.com特別価格
- 評価:Trip 4.8点
- 特別なニーズ:ランドリーあり
ホテルの立地は便利で、徒歩5分以内に地下鉄駅があります。蓮花山公園、深業上城、主要な博物館などが近く、コストパフォーマンスが高いです。
客室設備は整っており、レイアウトも合理的です。スマートフォンでドアの開閉や空調の遠隔操作が可能です。朝食は近隣の2店舗と提携しており、チケットをもらえばお粥・麺類、またはマクドナルドから選択できます。
秋果ホテル(深セン会展中心福民地下鉄駅店)

- 交通:福民地下鉄駅徒歩3分
- 参考価格:484 RMB(約 9960 JPY)
- 予約サイト:Trip.com特別価格
- 評価:Trip 4.8点
- 特別なニーズ:ジム、ランドリー、ロボットによる配膳
福民地下鉄駅B出口の道路向かいに位置し、4号線で1駅移動すれば福田口岸に到着し、香港へのアクセスも便利です。ホテル周辺には飲食店が豊富で、皇崗村や水囲村もすぐ近くです。
客室は清潔で、設備が整っています。小型冷蔵庫には無料のミネラルウォーターやソフトドリンクが完備されています。バスルームはシャワールームとトイレが分かれており、シャワーの水圧も十分です。トイレはスマート式で、衣類乾燥ラックもあり、とても便利です。
深セン福田皇崗インターシティホテル

- 交通:皇崗村地下鉄駅徒歩2分
- 参考価格:560 RMB(約 11524 JPY)
- 予約サイト:Trip.com特別価格、Klookで価格比較
- 評価:Trip 4.8点
- 特別なニーズ:ジム、ランドリー、ロボットによる配膳
ホテルの目の前に地下鉄駅があり、7号線の皇崗村駅に直結しています。道路の向かい側には水囲村があり、夜市やさまざまなグルメスポットがあります。
客室は広くて明るく、モダンなデザインでベッドも快適です。ジムや24時間利用可能な無料のランドリー設備も完備されています。朝食は種類が豊富で、中華点心や洋食のパン、フルーツなど、バリエーションに富んでいます。
深セン市内から甘坑客家小鎮への行き方
地下鉄でのアクセス
コストを抑えて快適に行きたいなら、地下鉄10号線の利用がベスト。市内から乗車し、「甘坑駅」で下車(A出口)→徒歩約10分で甘坑客家小鎮に到着します。
- 所要時間:約1時間
- 料金:約5 RMB(約100円)
- こんな人におすすめ:バックパッカー/コスパ重視の旅行者
タクシー・配車アプリ
荷物が多い方、グループ旅行、または時間を節約したい方には、タクシーや配車アプリが便利です。
- 所要時間:約40分
- 料金目安:約50 RMB(約1,000円)
- メリット:目的地まで直行できるので快適
よくある質問
はい、大部分のエリアは石畳の平坦な道やスロープが整備されており、ベビーカーや車椅子での移動も安心です。ただし、一部の古い路地や段差の多い場所では補助が必要な場合もあります。
古鎮の入り口付近、右手に荷物預かり用のロッカーがあります。小型・大型問わず預けられるので、身軽に観光を楽しめます。
深セン旅行お役立ちリンク集
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