こんにちは、Michael Zhangです。私は五大陸を旅してきた、中国出身のディープな文化旅行を愛する旅人です。これまでの旅を通して、本当に心に残るのは「インスタ映え」する景色ではなく、その土地に根ざした文化の厚みや精神的な信仰であることに気づきました。今日は、そんな私の旅の中でも特に文化的な深さを感じた場所——峨眉山(がびさん)をご紹介します。ここには中国を代表する仏教石刻芸術があり、同時に「中国で最も美しい仏教名山」とも称される場所です。歴史好きの方、写真好きの方、あるいは心の平穏を求める方——どんな旅人にも、峨眉山はきっと深く響くはずです。



峨眉山紹介

峨眉山は峨眉平原からそびえ立つ山で、南北に105キロメートルにわたって連なっています。主な山は大峨山・二峨山・三峨山・四峨山で、その中でも大峨山が観光の中心地「峨眉山風景名勝区」とされ、面積は154平方キロメートル。最高峰は金頂で、最も高い万仏頂の標高は3099メートルに達します。峨眉山は文化的背景も非常に豊かで、仏教・道教・武術・茶文化が盛んに発展してきました。多くの歴史的詩人たちもこの地に詩を残しています。1996年には、峨眉山にある多数の文化財がユネスコの世界文化遺産に登録されました。ここは中国四大仏教名山の一つであり、「中国で最も美しい名山」とも称され、国家AAAAA級観光地として認定されています。

  • 住所:楽山市峨眉山風景区(Appleマップ/Amap)
  • 開園時間:  - 5月1日〜10月7日:6:00〜18:30  - 10月8日〜4月30日:7:00〜17:30
  • 観光におすすめの時間:6時間(2日間滞在がよりおすすめ)
  • ベストシーズン:3〜5月、9〜11月
  • 入場料:  - ハイシーズン(1月16日〜12月14日):160元  - ローシーズン(12月15日〜翌年1月15日):110元
  • チケット購入:Trip.com割引
峨眉山金頂での日の出と普賢菩薩像

峨眉山地図

峨眉山観光ハイキングと寺院マップ

みんなが峨眉山に行きたがる理由って?

峨眉山の壮大な自然風景

中国四大仏教名山のひとつである峨眉山は、四川盆地の南西に位置し、褶曲断層山として知られています。標高差が非常に大きく、低山帯では緑豊かな森林と清流があり、高山帯では雲海や金頂に差し込む仏光が見られます。この地では「一つの山に四季があり、十里で天気が変わる」と言われるほど、多様で神秘的な景色が広がっています。また、動植物の種類も豊富で、生物多様性の保護区としても重要な場所です。

奥深い仏教文化

峨眉山は普賢菩薩の霊場として知られ、約2000年にわたり仏教文化が発展してきました。山中には報国寺・万年寺・清音閣・金頂華蔵寺など、多くの寺院があり、それぞれに特徴的な建築様式を持っています。これらの寺院には貴重な仏教美術や経典が残されており、中国仏教文化の重要な担い手となっています。さらに、峨眉山で見られる四大奇観——日の出・雲海・仏光・聖なる灯火——は、自然と信仰が融合した神秘的な現象として人々を惹きつけています。

ユニークなお猿さんとのふれあい体験

峨眉山に生息するサルたちは、独特な性格を持っていて、観光客の前でも全く人見知りしません。時には食べ物を奪ったり、ちょっかいを出してくることもあります。こうした野生動物との距離の近いインタラクションは、峨眉山ならではの体験として、多くの旅行者に人気です。


峨眉山でできること・見どころガイド

主な観光スポット

金頂(きんちょう)

金頂は峨眉山の最高地点に位置し、多くの巡礼者にとっての最終目的地でもあります。また、雲海・日の出・仏光という「三大絶景」を撮影するベストスポットとしても知られています。ここに立つ高さ48メートルの「十方普賢金像」は、四方どこからでも拝むことができ、世界で最も高い金の仏像のひとつです。伝説によれば、この普賢菩薩像に触れることで「十の願いがすべて叶う」と言われ、多くの信仰者が願掛けに訪れています。十方普賢金像に触れて願いを込めてみましょう。ご注意:山頂は気温差が大きいため、ダウンジャケット+日焼け止めは必須装備です。

峨眉山金頂の十方普賢菩薩金像

万年寺(ばんねんじ)

万年寺は峨眉山で最も古く、象徴的な存在とされる寺院のひとつです。その起源は東晋時代にさかのぼり、普賢菩薩が六牙の白象に乗る銅像で広く知られています。このお寺は香煙が絶えない人気の霊場であり、峨眉山の仏教文化の精髄が詰まった場所です。多くの旅行者が「心の浄化」を求めてまず訪れる場所でもあります。香火券は10元。早朝は人が少なく、より静かな時間を過ごせます。

峨眉山万年寺の内部にある仏像

清音閣(せいおんかく)

「峨眉山で最も美しい水景」と称される清音閣は、写真好きにとっての楽園です。山と水が交わる絶景ポイントで、黒白の二つの川に架かる二本の橋が、まるで中国の水墨画のような景観を作り出しています。SNSでも話題の映えスポットでありながら、同時に心を静める癒しの場所としても人気があります。話題の双子橋フォトスポットです!飲料ボトルをお忘れなく。ここの湧き水はそのまま飲めます。

峨眉山の森にある滝と清音閣

生態サルエリア(エコモンキーゾーン)

ここは峨眉山でもっとも「野性味あふれる」観光スポットであり、峨眉山の霊長類である猿たちと最も近い距離で触れ合える場所です。これらのサルは非常に賢く、そしてとても好奇心旺盛で、特に観光客の手に持っているお菓子やスマートフォンに強い興味を示します。重要警告:スマホや食べ物はしっかりしまっておきましょう!

峨眉山エリアの野生ザル

伏虎寺(ふくこじ)

伏虎寺は峨眉山のふもとに位置し、多くの旅行者が山に入る前や下山後に立ち寄る「出発点」あるいは「終点」として親しまれています。お寺は山と川に囲まれ、建物は素朴で、周囲は静けさに包まれています。静かに座って瞑想したり、短時間の休憩や心を整える場所としても最適です。

峨眉山伏虎寺の金色仏像

峨眉山チケットガイド

峨眉山入場料

  • 大人:  - ハイシーズン(1月16日〜12月14日):160元  - ローシーズン(12月15日〜翌年1月15日):110元
  • 子供/学生(身長1.2m未満〜1.5m以下、または6歳未満〜18歳未満):  - ハイシーズン:80元  - ローシーズン:55元
  • 無料:6歳以下の子供、身長1.2m未満の子供、または65歳以上の高齢者

チケット購入方法

  • オンライン:公式WeChatアカウント、または第三者予約プラットフォーム  - チケット購入:Trip.com割引
  • 現地:チケット売り場にて直接購入。ただし、ハイシーズンはオンラインで事前予約がおすすめ。当日販売は完売になることもあります。

峨眉山おすすめ登山ルート

峨眉山には車で山頂近くまで行くこともできますが、挑戦したい方には徒歩での登山もおすすめです。ここでは代表的な登山方法をいくつか紹介します。子供連れや高齢者を含む方は、自家用車または観光バスを利用するのが安心です。一方、健脚な旅行者には徒歩ルートが人気です。

  • チャーター車で登山:山門→零キロ駐車場→雷洞坪→接引殿(徒歩30分)→ロープウェイまたは徒歩で金頂へ→徒歩15分で金頂
  • 観光バスで登山:山門→雷洞坪(約2時間)→接引殿(徒歩)→ロープウェイまたは徒歩で金頂へ→徒歩で金頂
  • 徒歩ルート①(全長27km/所要時間8〜20時間):報国寺→伏虎寺→清音閣→生態サルエリア→洪椿坪→九十九曲がり→仙峰寺→九嶺崗→洗象池→雷洞坪(約2時間)→金頂
  • 徒歩ルート②(全長24km/所要時間6〜15時間):山門→清音閣→万年寺→息心所→長老坪→華厳頂→九嶺崗→洗象池→雷洞坪(約2時間)→金頂

峨眉山で荷物を預けるには?

多くの旅行者はスーツケースを持って峨眉山を訪れます。また、鉄道駅から直接向かう人もいます。以下に登山前に荷物を預けられる場所をまとめました。

  • 峨眉山バスターミナル(報国寺エリア):ここは観光バスで雷洞坪に向かう出発点でもあり、徒歩登山ルートの一部にもなっています。コインロッカーがあり、料金は1時間あたり1元、1日最大12元で、最長3日間まで預け可能。ただし、大きなスーツケースは収納不可で、機内持ち込みサイズとリュック程度の荷物に限られます。
  • 峨眉山駅(鉄道):駅構内には2か所の荷物預け場所があります。中でも中国郵政の預かり所は料金が約半額でお得。どちらも宿泊を伴う預け入れが可能です。  - 公式預かり所:高速鉄道駅の出口右側。スーツケース20元/個、リュック10元/個。17時以降の受け取りは追加で10元がかかります。  - 中国郵政:駅を出て左へ20m。スーツケース・リュックともに10元/個、17時以降は追加で10元。

峨眉山周辺のおすすめグルメ

峨眉山では、寺院で提供される「素斎(ベジタリアン精進料理)」をぜひ体験してください。多くの寺でランチがあり、一部では朝食や夕食も用意されています。山の中ではリーズナブルで、味も良く、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。他の飲食店では、1人あたり70〜80元が平均的です。

金頂華蔵寺-養怡山房

峨眉山大仏禅院のベジタリアン料理
  • おすすめ理由:新鮮な野菜、豆腐、キノコなどを使い、精巧に作られたベジタリアン料理が楽しめます。
  • 営業時間:朝6:00、昼11:30、夜18:00
  • 平均予算:66元

大仏禅院

  • おすすめ理由:品数豊富で、素材の新鮮さを活かしたあっさりした味付け。ヘルシー志向の方に最適です。
  • 営業時間:朝7:10-7:40、昼11:30-12:00、夜17:30-18:30
  • 平均予算:20元

雷洞坪

  • おすすめ理由:地元の新鮮な素材を使った素食メニューが中心で、健康的で安心です。
  • 営業時間:
  • 平均予算:30元

万年寺

  • おすすめ理由:さっぱり炒めた野菜、香ばしい豆腐の炒め物、ふっくらご飯に、じっくり煮込まれた野菜スープが絶品。すべてに素朴な誠意が感じられます。
  • 営業時間:11:30
  • 平均予算:20元

報国寺

  • おすすめ理由:ヘルシーな黒きくらげの和え物、とろけるような煮豆腐、甘いトウモロコシ粥など、体にやさしい料理が揃っています。
  • 営業時間:朝7:00、昼11:30、夜18:30
  • 平均予算:朝食10元、手作りまんじゅう2元、昼・夕食15元

伏虎寺

  • おすすめ理由:繊細な野菜団子、山の恵みを感じるキノコスープ、素麺もシンプルながら深い味わい。一品一品にこだわりが感じられます。
  • 営業時間:12:00
  • 平均予算:30元

峨眉山金頂エリアと雷洞坪エリアのおすすめホテル

峨眉山の山頂付近にはホテルもあります。日の出を見たい方には金頂近くに宿泊するのがおすすめですが、金頂のホテルまでは徒歩で登らなければならず、大きなスーツケースを持っての移動はやや不便です。荷物が多い場合は、バスで直接アクセスできる雷洞坪エリアに宿泊する方が便利で、料金も比較的リーズナブルです。ただし、雷洞坪に泊まる場合は、日の出を見るために早朝2時間ほど歩いて登る必要があります。以下におすすめのホテルを紹介します。

峨眉山金頂山荘

峨眉山金頂山荘
  • 交通:峨眉山金頂まで徒歩5分
  • 1泊の料金目安:580 CNY(約12,610円)
  • 予約サイト:Trip.com割引
  • 評価:Trip 8.8点
  • 特別なニーズ:金頂での日の出を望む方に最適な立地

金頂に最も近いホテルで、立地の良さは圧倒的。部屋からの景色も素晴らしく、早朝の移動なしで日の出を楽しみたい方に非常に便利です。

設備はやや古めですが、山頂という条件下では最もコストパフォーマンスの高い宿です。清掃も行き届いています。

峨眉山金頂ホテル(臥雲楼)

峨眉山金頂ホテル(臥雲楼)
  • 交通:峨眉山金頂まで徒歩5分
  • 1泊の料金目安:623 CNY(約13,550円)
  • 予約サイト:Trip.com割引
  • 評価:Trip 7.9点
  • 特別なニーズ:ロープウェイ降り口からすぐアクセスできる便利な宿

ロープウェイを降りてすぐの立地で、全室に窓があり、眺望も良好。ホテルは「臥雲楼」と「悦霞楼」の2棟あり、後者は新しく価格も高め。悦霞楼に泊まるなら「峨眉山金頂欣欣ホテル」も検討する価値あり。

部屋はやや狭く、設備も少し古めですが、清潔感は保たれています。山頂でミネラルウォーター4本が常備されているのもありがたい点です。ただし、防音性はあまり高くありません。

峨眉山金頂欣欣ホテル

峨眉山金頂欣欣ホテル
  • 交通:峨眉山金頂まで徒歩5分
  • 1泊の料金目安:880 CNY(約19,140円)
  • 予約サイト:Trip.com割引
  • 評価:Trip 9.3点
  • 特別なニーズ:快適さ重視・最新設備を希望する方におすすめ

金頂で最も新しいホテルのひとつ。部屋から松の木が見え、非常に心地よい時間を過ごせます。

部屋はコンパクトですが衛生的。午後には写経体験やお茶会もあり、設備には床暖房や酸素濃縮機も完備。小さいながらも充実した滞在が可能です。

峨眉山奇香居ホテル

峨眉山奇香居ホテル
  • 交通:雷洞坪駐車場より徒歩5分
  • 1泊の料金目安:428 CNY(約9,310円)
  • 予約サイト:Trip.com割引
  • 評価:Trip 9.0点
  • 特別なニーズ:アクセス重視の宿泊者向け

雷洞坪エリアの中では数少ないホテルの一つ。バス停のすぐそばにあり、立地は抜群です。

部屋は広く、ベッドやアメニティも清潔。唯一の欠点は防音性で、外の音が多少気になる点ですが、それを補って余りある高コスパの宿です。

峨眉山欣隆門ブティックホテル

峨眉山欣隆門ブティックホテル
  • 交通:雷洞坪駐車場より徒歩5分
  • 1泊の料金目安:428 CNY(約9,310円)
  • 予約サイト:Trip.com割引
  • 評価:Trip 8.9点
  • 特別なニーズ:レストランやスキー場に近い便利な立地

観光バスの下車場所すぐにあるので、登山の前後に非常に便利。周囲に食事処も多く、冬はスキー目的の滞在にも最適。

部屋はやや小さめで、キャリーケースを広げるスペースは床のみ。布団は清潔で、潔癖症の方にも安心。床暖房付きで、季節を問わず快適に過ごせます。


成都から峨眉山へのアクセス方法

成都市内から峨眉山へ行くには、鉄道を利用するのがもっともおすすめです。快適で移動時間も安定しており、多くの旅行者に人気があります。

  • 成都市内出発:成都東駅または成都南駅から出発し、「峨眉山駅」で下車します(※注意:「峨眉駅」ではなく「峨眉山駅」です)。駅を出たら、案内表示または人の流れに沿って峨眉山景区へ向かってください。
  • 成都天府空港出発:天府空港から出発し、地下鉄18号線に乗って成都南駅で下車。そこから「峨眉山駅」まで鉄道を利用します。駅を出た後は、人の流れに従って観光エリアへ。
  • 成都双流空港出発:空港内の高速鉄道駅から「峨眉山駅」まで直行できます。駅を出て、案内表示または人の流れに従って景区へ向かってください。

楽山市内から峨眉山へのアクセス方法

楽山市内から峨眉山へ行くには、高速鉄道が最も早くておすすめです(所要10分、料金10元)。もっと節約したい方には、市バス(601番、602番)も利用可能です。タクシー利用もできますが、直接乗ると約100元かかります。駅前では、15元程度での相乗りもよく見かけます。

高速鉄道

最も便利かつ経済的な方法です。楽山駅から「峨眉山駅」へ向かい、15分ほどで到着。駅を出たら、案内や人の流れに従って峨眉山の観光エリアに行けます。

市バス

節約したい方には、市内バス601路または602路の利用がおすすめ。料金は5元、所要時間は約1時間です。


よくある質問

峨眉山はベビーカーや車椅子で移動できますか?

おすすめしません。峨眉山には非常に多くの階段があり、それを避けることはできません。