皆さん、こんにちは。私は Alex Chen と申します。自由旅行を愛し、世界中の小さな路地や見知らぬ街角を気ままに歩き回る中国出身のバックパッカーです。私にとって旅とは、ただ「見る」ことではなく、「生きる」ことそのもの。限られた予算の中で、無限の体験を得る——それが旅の醍醐味です。今回訪れたのは福建省にある平潭島(ピンタンダオ)。しばしば「中国版・済州島」と呼ばれるこの場所は、実はまだあまり知られていません。多くの人は厦門(アモイ)を思い浮かべますが、平潭島にはそれとはまた違う魅力が溢れています。どこまでも透き通る青い海、石を積み上げて造られた古い村、潮風と塩の香り、そして“ゆったりとした心地よい時間の流れ”。もし人混みを避け、海の風を感じながら静かに過ごせる場所を探しているなら、平潭島は次の旅先リストにぜひ加えてほしい場所です。



平潭島について

平潭島(別名:海壇島/海山)は福建省で最も大きな島であり、中国全体でも第5位の広さを誇ります。島は南北に約29km、東西に約19km、総面積は324.13平方キロメートルです。島内には「三十六脚湖」「石牌洋礁」「仙人井」「一片瓦」「壳丘頭遺跡」などの名所があり、さらに「龍鳳頭リゾート村」や「壇南湾ビーチ」などの人気観光地も点在しています。平潭島はその雄大な自然とゆるやかな島の暮らしが魅力で、厦門(アモイ)や韓国の済州島、日本の沖縄と肩を並べるリゾート地として注目されています。

  • 住所:福建省福州市平潭県 (Appleマップ/Amap)
  • 営業時間:24時間(島内の観光スポットは06:00〜18:10がチケットチェック時間)
  • 推奨滞在日数:2〜3日
  • ベストシーズン:5月〜6月
  • チケット料金:入島無料(各観光地・アクティビティは別料金)
平潭島の海上風力発電の風景

平潭島マップ

平潭島の観光マップと主要スポット

みんなが平潭島に行きたがる理由って?

自然の魅力

平潭島は126の島と702の岩礁から成り立ち、長く続く海岸線と透き通った海、そしてサラサラの白砂が特徴です。龍鳳頭ビーチや壇南湾ビーチでは、リゾート気分を存分に味わえます。また、独特の海蝕地形が見られる「半洋石帆」「東海仙境」「将軍山」などは、まるで大自然のアートのよう。さらに、島内にはいくつもの自然保護区があり、エコツーリズムやバードウォッチングを楽しむには理想的なスポットです。

文化遺産

伝統的な民家「石頭厝(シートウツォ)」は石で造られた独特の建築様式で、北港村などでは今もその姿が残っています。歴史的には海防の要所として、将軍山などに軍事遺跡が点在。また、平潭の民俗文化には「板凳龍(バンダンロン)」や「玉嶼縋灯(ユーユー・ツォイデン)」といった独特な行事もあり、島の文化的な奥深さを感じることができます。

平潭島は自然と文化の両方を体感できる、静かで穏やかな“アジアの隠れた宝石”。観光、写真撮影、リラックス旅行のいずれにもぴったりの場所です。


平潭島でできること・見どころガイド

主な見どころ

68海里景区(リウバリけいくう)

もし「平潭島(ピンタンダオ)」が中国で最も“海の香り”を感じられる島だとすれば、68海里景区はまさにその象徴といえるでしょう。ここは「海島文化+海上風景」で有名で、奇妙な形をした海蝕地形を眺めたり、海上遊歩道を歩いたりして、波が足元に打ち寄せる迫力を体感できます。園内には海を見渡すプロムナード、海上ガラス橋、灯台展望台などの施設があり、写真撮影やSNS投稿にもぴったりです。ここは中国本土で台湾に最も近い場所としても知られています。

「68海里」景勝地の岩と海の絶景

龍鳳頭ビーチ(ロンフォン頭沙灘)

平潭島で最も早く開発された海水浴場で、設備が整い、地元の人にも大人気のビーチです。砂はきめ細かく、傾斜がゆるやかで海水も清潔。泳いだり、砂遊びをしたり、日の出を眺めるのに最適です。ビーチ沿いにはレストランやカフェ、サーフショップが並び、テントや電動バイクを借りて海沿いを走ることもできます。節約したい人は朝や夕方に訪れるのがおすすめ。人が少なく、黄金色のビーチ写真も撮れます。

龍鳳頭ビーチの夕日と海辺の景色

仙人井景区(シェンレンジン)

仙人井は平潭島を代表する自然の驚異のひとつです。伝説によると仙人がここで沐浴したことから名付けられました。実際には、海水の浸食によってできた巨大な海蝕洞で、深さは約43メートル。波が洞窟の底にぶつかると轟音が響き渡ります。展望台から見下ろすと、波が洞内に流れ込む瞬間はスリル満点で、写真愛好家にとって理想の撮影ポイント。夕暮れ時には光と影のコントラストがさらに美しくなり、まさに“黄金の時間”です。

仙人井景区の海食洞と自然の岩石地形

北部湾エコ・プロムナード

サイクリングや散歩が好きな人には絶対おすすめのスポット。北部湾エコ・プロムナードは、海沿いに整備された緑の遊歩道で、全長十数キロメートル。片側には青い海、もう片側には緑豊かな自然が広がります。途中に展望台や休憩所がいくつもあり、景色をゆっくり楽しむことができます。特に夕暮れ時、海に沈む夕日はロマンチックで忘れられない光景です。

北部湾エコロジー回廊の海沿い道路と風車

壇南湾(タンナンワン)

「福建省で最も美しいビーチ」と称される壇南湾は、平潭島で最も人気のある天然海岸のひとつ。海は透明度が高く、白い砂浜がどこまでも続き、青空とエメラルドグリーンの海が作り出す景観はまさに楽園。湾全体はいくつかのビーチで構成されており、田美澳は撮影やキャンプにおすすめ、大北澳はより自然が残り、静かに過ごしたい人にぴったり。どちらを選んでも、“フィルターなしのブルー”に心を奪われます。

壇南湾の白い砂浜とブランコ

将軍山(ジャンジュンシャン)

平潭島の海岸線を一望したいなら、将軍山の登頂は外せません。標高は高くなく、登山道も歩きやすいので気軽に挑戦できます。山頂の展望台からは、海壇海峡の雄大な景色を一望できます。古代、将軍がこの地に駐屯していたことから名付けられたと言われています。現在は海や風力発電タワーを眺め、パノラマ写真を撮る絶好のスポット。特に晴れた日は、空と海が一体化したような絶景が広がります。

将軍山の記念塔と展望台

おすすめの平潭島観光ルート

平潭島は広く、定番ルートは北線と南線に分かれています。三日二泊の旅程で、島のスローライフをじっくり体験するのがおすすめです。

  • 三日二泊プラン:
    • Day1:北線クラシックルート 龍鳳頭ビーチ(日の出)→ 仙人井(黒い岩礁のエリア。時間がなければ省略可)→ 北港クリエイティブ村(石造の家を見学)→ 最美環島路→ 長江澳ウィンドファーム(日没)
    • Day2:南線リラックスルート 猴研島(本土から台湾に最も近い地点)→ 壇南湾(ビーチチェア+カフェ)→ 象鼻湾(ドローン撮影に最適。潮汐に注意)
    • Day3:ディープ探索ルート 北部湾エコロード(風車+ガラス橋)→ 猫頭墘(山頂から全景を望む)→ 帰路へ
  • Tips:
    • 島内の交通は電動バイクのレンタルがおすすめ。料金は1日80〜120 CNY。北港村にレンタル店が多い。
    • 紫外線が非常に強いので日焼け対策必須。帽子・サングラスを忘れずに。風が強いため朝晩は薄手の上着を。サイクリングは早朝が快適で、正午は避けましょう。
    • 平潭島はまるでジブリの世界!小さな電動バイクで潮風を感じながら、熱々の海鮮粥を味わえば、悩みなんて波と一緒に消えてしまいます。

平潭島周辺のおすすめグルメ

平潭島には多くのレストランがありますが、最も選択肢が多いのは県城エリア。観光地近くのレストランは値段が高く、コスパが低いのであまりおすすめできません。

肥婆肥仔海鮮店(本店)

フェイポーフェイザイ海鮮店の新鮮な魚介類
  • おすすめポイント:平潭海鮮界の「人気店」。コスパが高く、新鮮な食材を使った蒸し料理が絶品。
  • 住所:福建省福州市平潭県城関水産市場内 (Appleマップ/Amap)
  • 営業時間:月〜日 11:30〜23:30
  • 平均予算:99 CNY

潭式焼き包子(916店)

平潭名物「煎包」916号店の人気グルメ
  • おすすめポイント:薄皮で底がカリッと焼かれた豚肉と春雨入りの包子。朝食の定番で、チェーン展開しているので近くの店舗でもOK。
  • 住所:福建省福州市平潭県龍鳳東路50-1号 (Appleマップ/Amap)
  • 営業時間:月〜日 04:30〜19:00
  • 平均予算:14 CNY

平潭島周辺のおすすめホテル

平潭島を訪れるなら、島内宿泊がおすすめ。特に平潭県城や龍鳳頭ビーチ周辺のホテルは便利で設備も充実しています。壇南湾、猴研島、北港村にも民宿がありますが、サービスや施設の質はやや不安定です。

ウィーン クラシックホテル(平潭島)

ウィーン クラシックホテル(平潭島)
  • 交通:平潭県城内
  • 参考価格:209 RMB
  • 予約サイト:Trip.com特別価格
  • 評価:Trip 4.4点
  • 特別なニーズ:洗濯室、家族部屋、三人部屋

ホテルは龍鳳頭沙灘から非常に近く、県城内で生活や移動が便利です。高速鉄道駅からタクシーで15分でホテルに到着します。また、県城の中心に位置しているにもかかわらず、騒がしくなく、夜はとても静かです。

客室は衛生的によく保持され、設備が整っており、遮音性も良好で、コストパフォーマンスが高いホテルです。

平潭星海国際ホテル(龍王頭海濱リゾートエリア)

平潭星海国際ホテル(龍王頭海濱リゾートエリア)
  • 交通:平潭県城内
  • 参考価格:499 RMB
  • 予約サイト:Trip.com特別価格
  • 評価:Trip 4.4点
  • 特別なニーズ:親子部屋、三人部屋、四人部屋

ホテルは位置が分かりやすく、海からも非常に近いです。日の出を見るのに最適な場所で、周辺には飲食店が多く、交通も便利です。

客室は広く、清潔で、ベッドから海と日の出を眺めることができ、非常に快適で特別な体験ができます。

平潭天際·原創ホテル(龍王頭ビーチ)

平潭天際·原創ホテル(龍王頭ビーチ)
  • 交通:平潭県城内
  • 参考価格:499 RMB
  • 予約サイト:Trip.com特別価格
  • 評価:Trip 4.7点
  • 特別なニーズ:ジム、洗濯室、親子部屋

ホテルの立地は非常に良く、龍王頭まで徒歩6-7分です。玄関前には食事をする場所が多く、沙茶鍋や蒸し海鮮、煎餅などが楽しめます。

客室は広々としており、衛生的にも良好に保たれています。多くのスマート設備があり、スマートトイレや自動カーテンが設置されています。

平潭金永アーガイルリゾートホテル(龍王頭ビーチ)

平潭金永アーガイルリゾートホテル(龍王頭ビーチ)
  • 交通:平潭県城内
  • 参考価格:499 RMB
  • 予約サイト:Trip.com特別価格
  • 評価:Trip 4.5点
  • 特別なニーズ:ジム、親子部屋、子供遊び場

ホテルは龍王頭沙灘まで徒歩10分と近く、近くの食街もすぐです。ただし、ホテルはやや古く、設備の詳細にはメンテナンスが不足していますが、全体としては良好なホテルです。

客室は広々としており、衛生的にもよく維持されています。フロントと客室スタッフのサービスが非常に良いです。


福州市中心から平潭島への行き方

福州市中心から平潭島まではやや距離があります。まずは地下鉄で福州駅まで行き、そこから高速鉄道で平潭駅へ。到着後はタクシーでホテルへ向かうのが便利です。

  • ルート:福州 Fuzhou – 平潭 Pingtan
  • 所要時間:約40分
  • 料金:42 CNY
  • 切符購入:クリックして購入

福州長楽空港から平潭島への行き方

福州長楽空港からは、平潭島行きの直通バスが出ています。空港の地上交通センターでチケットを購入し、そのまま乗車できます。

  • 所要時間:約1.5時間
  • 料金:70 CNY

よくある質問

平潭島はベビーカーや車椅子でも移動しやすいですか?

とても快適に過ごせます。平潭島はスローライフを楽しむ島なので、ベビーカーや車椅子で近くのビーチを散歩するのに最適です。