皆さん、こんにちは。私はMichael Zhangと申します。豊富な海外旅行経験を持つ中国人のトラベルブロガーです。これまで世界中の様々な地域を訪れ、多文化に触れる旅を続けてきました。旅の中でも特に歴史や文化背景を深く学ぶことに魅力を感じており、ただの観光客としてではなく、「文化の探求者」として現地を体験しています。ディープな旅が好きな私は、あまり知られていない旅の物語や洞察を、皆さんと共有したいと常に思っています。今回は、中国・北京にある歴史と伝説に彩られた「円明園(えんめいえん)」をご紹介します。
目次
円明園とは
円明園は、中国清代に造られた壮大な皇室庭園で、国家AAAAA級の観光地にも指定されています。面積は350ヘクタール以上、そのうち約140ヘクタールが水域です。円明園本園、綺春園(きしゅんえん)、長春園(ちょうしゅんえん)の三つのエリアから構成されており、最大規模を誇る円明園本園の名により、総称として「円明園(三園)」と呼ばれています。
この庭園は江南地方の名園の風景を集めただけでなく、西洋の庭園建築も導入しており、古今東西の造園芸術を結集したまさに芸術の結晶です。「人類文化の宝庫」とも評されており、当時世界最大規模の博物館ともいわれました。
- 住所:北京市海淀区清華西路28号 (Appleマップ / Amap)
- 開園時間:
- 4月〜10月:6:00〜21:00(19:00 最終入園)
- 11月〜翌年3月:6:30〜19:30(17:30 最終入園)
- 推奨観光時間:3〜4時間
- ベストシーズン:四季を通じて楽しめる
- 入園料:10 RMB
- チケット購入:Trip.com割引、Klook特価、KKdayお得情報

円明園マップ

みんなが円明園に行きたがる理由って?
自然と文化が織りなす景観
円明園の敷地には広大な湖、青々とした樹木、そして精巧に作られた東屋や楼閣が美しく配置されており、まるで水墨画の中を歩いているような感覚を味わえます。園内を歩いていると、自然美だけでなく、歴史や文化が息づく空気を肌で感じることができます。
歴史的価値と文化遺産としての魅力
円明園は康熙帝の末期に建設が始まり、雍正帝、乾隆帝、嘉慶帝、道光帝の四代にわたって拡張され、ついには南方の園林美学と北方の宮殿建築を融合させた壮大な皇室庭園となりました。その芸術性の高さから、中国園林芸術の頂点とも言える存在です。また、円明園には《四庫全書》の手稿本をはじめ、欧州からの貢物を含む150万点以上の中外美術品が収蔵されており、東西文明の早期交流を証明する文化遺産としても知られています。
独自の建築様式の美しさ
乾隆年間には、西洋の建築様式が取り入れられ、郎世寧や蒋友仁などの設計により「西洋楼」エリアが造られました。これにより、円明園は中国伝統園林の繊細さに加え、西洋建築のスケール感と開放性も併せ持つ、唯一無二のスタイルを確立しました。この建築美は世界的にも高く評価されています。
円明園でできること・見どころガイド
主要な見どころ
正覚寺(円明園博物館)
正覚寺はもともと仏教寺院として建てられた建物で、現在は円明園博物館の一部として一般公開されています。この寺院は、円明園の歴史に関する貴重な資料や文物を多数保管しており、建築の見学と共に、その文化的価値や歴史的背景を深く学ぶことができます。
ここでは特に注目すべき展示物として、円明園の「馬首」像があります。これはかつて水辺に配置されていた十二支の動物像の一つで、東西文化の融合を象徴しています。1860年、第二次アヘン戦争時に英仏連合軍によって略奪されたことは、中国にとって大きな歴史的喪失とされており、現在この馬首像はその遺産を象徴する存在となっています。
- 入館料:10 RMB。入口で購入可能。円明園通しチケットを購入すれば無料で見学できるため、通し券の利用がおすすめです。

西洋楼遺跡エリア
このエリアは円明園の中でも最も個性的な景観で、中西建築スタイルの融合が見事に表れています。清朝時代、西洋建築様式を積極的に取り入れたこの建築群は、当時の皇帝たちにより高度に評価されました。1860年のアヘン戦争で破壊されたものの、現在もその遺構が残り、多くの観光客を惹きつけています。
- 大水法:壮麗な噴水と水路で構成されたこの水景は、円明園でも最も人気のスポットです。異国情緒あふれる演出が園内に特別な雰囲気を加えていました。
- 観水法:水の流れと景観を巧みに融合させたデザインで、ヨーロッパの王宮庭園を彷彿とさせる優雅な空間が魅力です。
- 海晏堂:西洋建築の典型とも言える建物で、かつて清朝皇帝が式典や外交行事を行った格式高い場所でした。現在は遺跡となっているものの、そのスケールと荘厳さは今なお健在です。
- 開放時間:
- 4月〜10月:7:00〜21:00(19:00 最終入場)
- 11月〜翌年3月:7:00〜19:30(17:30 最終入場)

盛時全景模型展エリア
このエリアでは、円明園が栄華を誇った当時の様子を再現した大規模な模型が展示されています。模型は非常に精巧で、古代中国の皇室庭園がどれほど壮大であったかを、実際にその場にいるかのように体感できます。
- 開放時間:
- 4月〜10月:6:00〜19:00
- 11月〜翌年3月:7:00〜17:30

円明園のチケットガイド
円明園の入場料金
- 大人:10 RMB
- 学生:5 RMB(大学学部生以下が対象)
- 無料:18歳未満の子ども、または60歳以上の高齢者
おすすめの通しチケット料金
- 含まれる内容:円明園の入園料+西洋楼遺跡エリア(大水法、迷宮、展示館を含む)+円明園全盛期のジオラマ展示エリア
- 大人:25 RMB
- 学生:10 RMB(大学学部生以下が対象)
- 無料:18歳未満の子ども、または60歳以上の高齢者
チケット購入方法
- オンライン:公式WeChatアカウント、または予約サイトから
- チケット購入:Trip.com割引、Klook特価、KKdayお得情報
- オフライン:現地のチケット販売窓口にて購入可能
円明園ガイドサービス
円明園では、音声ガイド機をレンタルすることができます。各スポットに到着すると、自動で解説が再生されます。
- レンタル場所:南門および東門に設置あり
- 対応言語:中国語、英語
- レンタル料金:中国語 40 RMB、英語 50 RMB(保証金200 RMBが必要)
おすすめの円明園観光ルート
円明園には三つの主要な入口があります。ひとつは東門、もうひとつは南門(南門は地下鉄駅に近い)、そして円明園博物館(正覚寺)からの入口です。なお、南門は北京大学に近いため、大学観光と組み合わせたい場合は「東門から入り、南門から出る」ルートがおすすめです。
- 最も効率的な観光ルート(約2.5時間):東門→西洋楼遺跡→船または観光カート→桟橋または三園の交差地点→南門
- 完全版おすすめルート(約3時間):東門→黒鳥観賞エリア→全景ジオラマ→西洋楼遺跡→船または観光カート→桟橋または三園交差→南門→正覚寺
- 徒歩メインルート(約3時間):正覚寺入口から入園(南門ではありません)→涵秋館→三園交差地点→銀杏並木→西洋楼遺跡→黒鳥観賞→全景ジオラマ→東門
円明園周辺のおすすめグルメ
三元梅園

- おすすめポイント:老舗のデザート専門店で、双皮奶、杏仁豆腐、チーズ、ミルクロールが人気
- 住所:北京市海淀区頤和園路208号 龍湖北京頤和星悦荟F1階 (Appleマップ / Amap)
- 営業時間:毎日09:00〜21:00
- 平均予算:30 RMB
德華居スナック

- おすすめポイント:胡同出身の店主が作る本格北京ローカル料理。おすすめは打滷麵、炸醬麵、炸灌腸、爆肚
- 住所:北京市海淀区中直路9号 西苑美食城内 (Appleマップ / Amap)
- 営業時間:毎日10:00〜19:30
- 平均予算:46 RMB
北京市内から円明園への行き方
円明園は市街地から少し離れており、アクセスには地下鉄がもっとも便利です。特に東門から入園して南門から出る場合は、東門までタクシーを利用するとスムーズです。
地下鉄でのアクセス
北京市内から出発し、地下鉄4号線に乗車。「円明園駅」で下車し、B出口を出るとすぐに園の入口があります。所要時間:約60分、運賃:約5 RMB
バスでのアクセス
円明園には複数の路線バスが運行しています:
- 綺春園宮門方面に到着する路線:331、424、432、438、498、508、579、601、664、特19路など
- 長春園東門方面に到着する路線:305、320、365、375、424、432、626、664、982、特4路など
タクシー/配車アプリの利用
より快適かつ迅速にアクセスしたい方は、タクシーや配車アプリの利用がおすすめです。市内中心部から約50分、料金はおおよそ50 RMBです。
よくある質問
はい、円明園はバリアフリー対応が比較的整っている観光地です。園内の通路はほとんどが平坦で、ベビーカーや車椅子でも快適に移動できます。主要な観光エリアにはバリアフリー通路が設けられており、一部の展示エリアやサービスセンターにはバリアフリー対応トイレも完備されています。
円明園では公式の手荷物預かり所は提供されていませんが、地下鉄「円明園駅」A出口や園の近くにはコインロッカーがあります。バックパック程度の荷物なら収納可能で、1日あたり30 RMBが相場です。ロッカーが満杯だったり、大きな荷物を預けたい場合は、東門周辺の店舗で預けることも可能で、料金は同じく30 RMB前後です。
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