皆さん、こんにちは!私はMichael Zhangです。豊富な国際旅行経験を持つ中国の旅行達人であり、歴史や文化を深く愛する者でもあります。私にとって旅行の目的は、単なる観光にとどまらず、その土地の文化的なルーツや歴史的な背景を深く知ることにあります。このブログでは、皆さんを北京の有名な観光地「明十三陵」へご案内します。この場所は、壮麗な建築、深い歴史、そして美しい自然景観が融合した特別な観光地です。文化を探求する旅人でも、リラックスしたい観光客でも、ここには誰もが楽しめる魅力が詰まっています。



明十三陵の紹介

明十三陵 は、明朝の13人の皇帝が埋葬された陵墓群で、北京市昌平区北部の天寿山のふもとに位置しています。この陵墓群は、明の永楽帝が北京に遷都した後、政治的および戦略的な観点から場所が選定されました。この戦略的な選択は、皇権の強化と元朝残党の完全な排除において重要な役割を果たしました。 明十三陵 の建設は永楽7年(1409年)に始まり、清の順治初年まで230年以上にわたって続けられました。この間に、13の豪華な皇帝陵墓が次々と建設されました。それぞれの陵墓は以下の通りです:成祖長陵、仁宗献陵、宣宗景陵、英宗裕陵、憲宗茂陵、孝宗泰陵、武宗康陵、世宗永陵、穆宗昭陵、神宗定陵、光宗慶陵、熹宗徳陵、思宗思陵。

この陵墓群には13人の皇帝、23人の皇后、1人の皇貴妃、そして数十人の殉葬者が埋葬されています。その歴史的価値により、2003年にユネスコ世界遺産に登録されました。

  • 住所:北京市昌平区北部天寿山麓 (Appleマップ/Amap)
  • 面積:40平方キロメートル
  • 開館時間
    • ピークシーズン(4月~10月):8:00~17:30
    • オフシーズン(11月~3月):8:30~17:00
  • 推奨観光時間:4~5時間
  • 最適な訪問時期:四季を通じて訪問可能ですが、特に春(4月、5月)と秋(9月、10月)が最も美しい季節です。
  • チケット購入Trip.com割引
北京明十三陵の俯瞰図 山に囲まれた壮大な景観

明十三陵の地図

明十三陵の分布図 主な陵墓と通路を示す地図

なぜ明十三陵を訪れるべきか?

中国皇帝文化と歴史を体験するため

明十三陵 は、明朝16人の皇帝のうち13人が埋葬された陵墓群です。この場所を訪れることで、明朝の皇帝文化やその歴史的な背景、さらには当時の社会的風俗を直感的に学ぶことができます。特に中国古代史に興味のある方にとっては、貴重な学びの場となるでしょう。

古代建築と芸術の美しさを味わうため

明十三陵 は単なる陵墓群ではなく、古代建築と芸術の宝庫でもあります。壮麗な建築様式と彫刻芸術の巧みさは、訪れる人々を圧倒します。特に、石彫りの芸術は一見の価値があります。この場所を訪れることで、中国古代の建築スタイルと芸術の独特な魅力を感じることができます。

自然の風景と人文景観の融合を楽しむため

明十三陵 は、美しい自然環境に囲まれた天寿山のふもとに位置しています。山と川が織りなす風景は、静かで落ち着いた雰囲気を漂わせています。ここでは、壮麗な建築物を楽しむだけでなく、自然の静けさと調和を感じることができるでしょう。都市の喧騒を離れて心身をリフレッシュさせたい方には、最適な観光地です。


十三陵でやるべきこと

主な観光スポット

現在、明十三陵では以下のエリアが公開されています:神道(神路)、明定陵、明長陵、明昭陵。

これらのスポットはそれぞれに独自の魅力があり、歴史と文化を存分に堪能することができます。

神道(神路)

神道は、明朝13人の皇帝陵が共有する参道で、「総神道」とも呼ばれます。これは、明代皇帝陵の地上部分の導入口として設計されました。南の石牌坊から始まり、北の長陵まで約7000メートルにわたります。この道沿いには、石像生、棂星門、五孔橋、七孔橋などの建築物が点在しています。七孔橋を境に、神道はそれぞれの陵墓へ分岐します。

明十三陵の神道 柳並木と石像が並ぶ歴史的な道

明定陵

明定陵は、明朝13代目皇帝である万暦帝朱翊鈞(年号:万暦)の陵墓です。この陵には、彼の2人の皇后も葬られています。陵墓は大峪山の麓に位置し、長陵の南西にあります。建設は万暦12年(1584年)から万暦18年(1590年)までの6年間行われ、面積は18.2万平方メートルにおよびます。

主な建築:祾恩門、祾恩殿、宝城、明楼、地下宮殿。

明定陵は十三陵の中で唯一発掘された陵墓であり、地下宮殿の内部が公開されています。訪問者は明代皇帝陵の壮大さを直に体験できます。

定陵地下宮殿から出土した金銀の展示物

明長陵

明長陵は、天寿山の中央峰に位置し、十三陵の中で最も規模が大きく、建築が豪華な陵墓です。この陵墓には、明朝3代目の皇帝、永楽帝朱棣とその皇后である仁孝文皇后徐氏が埋葬されています。「寿宮」とも呼ばれるこの陵墓は、永楽7年(1409年)から建設が始まりました。長陵の建設には厳選された材料が使用され、工期も長期間にわたりました。地下宮殿だけでも4年を要したと言われています。

明長陵の外観 壮大な主殿建築

明昭陵

明昭陵は、大峪山の東麓に位置し、明朝12代目皇帝、穆宗朱載坖(年号:隆慶)と彼の3人の皇后が合葬されています。昭陵は十三陵の中で初めて大規模に復元された陵墓であり、現在、正式に一般公開されています。

昭陵の建築面積は35,000平方メートルにおよび、祾恩門祾恩殿、その東西配殿、方城明楼宝頂などの建物が現存しています。これらは皇帝の威厳と十三陵の歴史的な価値を物語っています。

明昭陵の装飾的な建築詳細 美しいデザインが特徴

石牌坊

石牌坊は、十三陵エリアへのシンボル的な入口であり、南部に位置しています。この建物は明嘉靖19年(1540年)に建設され、皇祖の徳を称えるために建てられた「聖徳牌坊」として知られています。青白石で組み立てられたこの石牌坊は、幅28.86メートル、高さ約12メートルに及び、現存する中国最古の高等級石牌坊の一つです。牌坊の構造は木造建築を模倣しており、表面には龍や獅子、花など精巧な彫刻が施されています。

明十三陵の入り口を示す象徴的な石牌坊

大宮門

大宮門(別名:大紅門)は、十三陵の正門であり、三つのアーチ門が連なる構造です。屋根は黄色の琉璃瓦で覆われ、壁はレンガと石で造られています。この門の両側には、「官員人等至此下馬」と刻まれた石碑が立てられており、皇陵の尊厳を象徴しています。

明十三陵への入り口である大宮門 歴史を感じる建築

碑亭

碑亭は、神道の北部に位置する建物で、明長陵の「神功聖徳碑亭」として知られています。1436年(正統元年)に建設され、高さ25.14メートルの二重檐歇山頂で覆われています。内部には高さ7メートル以上の漢白玉で作られた石碑が立ち、碑文は明仁宗によって書かれたものです。四隅には華表が立ち、厳粛な雰囲気を醸し出しています。

明十三陵の神道にある碑亭 保存された歴史建築

石像生

石像生は、皇陵の神道両側に設置された石像群を指します。これには24体の石獣(6種×4体)と12体の石人(勲臣、文臣、武臣各4体)が含まれます。これらの石像は、非常に精巧に彫られており、明朝の工芸技術の高さを物語っています。石人像は、皇帝の近侍としての威厳を示す拱手の姿で立ち並び、石獣像は皇帝の守護者としての役割を表しています。

明十三陵神道の石像 象の形をした彫刻

明十三陵のチケット案内

現在、明十三陵では以下のエリアが公開されています:神道(神路)明定陵明長陵明昭陵。観光プランを立てる際は、総神道+明定陵+明長陵を訪れるルートがおすすめです。もし時間が限られている場合は、総神道+明定陵だけでも十分です。特に明定陵は地下宮殿が公開されており、他の陵墓と一味違った体験ができます。

明十三陵のチケット料金

総神道
  • 大人:旺季(4月~10月)30元、淡季(11月~3月)20元
  • 子ども:旺季15元、淡季10元(対象:6歳未満~18歳以下の未成年者、全日制大学の学部生またはそれ以下の学生)
  • 無料:6歳以下または身長1.2メートル以下の子ども、および60歳以上の高齢者
明定陵
  • 大人:旺季60元、淡季40元
  • 子ども:旺季30元、淡季20元(対象:6歳未満~18歳以下の未成年者、全日制大学の学部生またはそれ以下の学生)
  • 無料:6歳以下または身長1.2メートル以下の子ども、および60歳以上の高齢者
明長陵
  • 大人:旺季45元、淡季30元
  • 子ども:旺季22元、淡季15元(対象:6歳未満~18歳以下の未成年者、全日制大学の学部生またはそれ以下の学生)
  • 無料:6歳以下または身長1.2メートル以下の子ども、および60歳以上の高齢者
明昭陵
  • 大人:旺季30元、淡季20元
  • 子ども:旺季15元、淡季10元(対象:6歳未満~18歳以下の未成年者、全日制大学の学部生またはそれ以下の学生)
  • 無料:6歳以下または身長1.2メートル以下の子ども、および60歳以上の高齢者

開館時間

  • 旺季(4月~10月):8:00~17:30
  • 淡季(11月~3月):8:30~17:00

チケット購入方法

  • オンライン:微信公式アカウントや主要な旅行プラットフォームで予約可能です。
  • 現地購入:明十三陵の入場ゲートにあるチケット販売所で購入できます。

明十三陵のガイドサービス

現在、明十三陵には公式ガイドサービスはありませんが、ガイドを依頼することで陵墓の歴史やストーリーを詳しく知ることができるため、おすすめです。歴史的背景を学ぶことで、訪問体験がより充実したものとなります。特に、明十三陵と居庸関長城を組み合わせた1日ツアーは人気があります。このプランなら、1日で2つの歴史的名所を効率よく観光でき、ガイド付きでより深く楽しむことができます。


おすすめの明十三陵観光ルート

明十三陵は、居庸関と一緒に観光するのが効率的です。おすすめのスケジュールとしては、午前中に居庸関を訪れ、午後に明十三陵を巡るプランです。明十三陵の観光ルートは以下の順序がおすすめです: 大宮門 → 神道 → 長陵 → 定陵

神道、長陵、定陵の間はそれぞれ距離があり、徒歩では約30分以上かかることが多いため、園内バスを利用すると便利です。

  • 神道バス停:龍鳳門を出て道路の向かいにある駐車場内のバス停で待ちます。
  • 長陵バス停:降車したバス停でそのまま次のバスを待ちます。
  • 定陵バス停:同じく降車したバス停で次のバスを待ちます。

北京市内から明十三陵へのアクセス

地下鉄 + バス

  1. 地下鉄昌平線を利用:北京市内から昌平線に乗り、昌平東関駅で下車します。
  2. バスに乗り換え:駅を出た後、近くのバス停に移動し、314路バスに乗車すると明十三陵に直接到着します。

バスルート

  • 徳勝門から出発:徳勝門から872路バスに乗れば、明十三陵に直通します。途中で乗り換える必要はありません。
  • その他のバスオプション:徳勝門西から345路快速バスに乗り、西環南路駅で下車。その後、872路878路、または昌67路に乗り換えて明十三陵に向かいます。

タクシー・配車サービス

北京市中心部から明十三陵へは、タクシーまたは配車サービスを利用するのも便利です。距離は約50キロメートルで、交通状況によって1~1.5時間かかります。料金の目安として、通常のタクシーは約150元、配車サービスはやや変動する場合があります。


明十三陵周辺のおすすめグルメ

昌順馬記(長陵本店)

  • 住所:北京市昌平区延寿社区衛生サービスセンター北門東北150メートル
  • 平均予算:25元
  • おすすめ理由:名物の壇子肉包(豚肉の煮込み入り包子)は具がたっぷり詰まっていて大満足の一品です。さらに、香り高い羊雑湯(羊の内臓スープ)と一緒に楽しむのがおすすめです。観光後のランチに最適です!
昌順馬記の伝統料理 壇子肉包と羊雑スープ

よくある質問

明十三陵はベビーカーを持ち込めますか?

エリアによってベビーカーの利用適性が異なります:

  • 神道エリア:ベビーカー使用に適しており、道が平坦で歩きやすい環境です。
  • 定陵・長陵エリア:一部の区域には階段や坂道があるため、ベビーカーの利用にはやや不便な場合があります。軽量で折りたたみ可能なベビーカーを選ぶと、持ち運びが楽になります。

荷物を預ける場所はありますか?

  • 定陵・長陵:両エリアのサービスセンターでは、無料の荷物預かりサービスを提供しています。安心して観光を楽しめます。
  • 神道エリア:専用の荷物預かり所はありませんが、神道の道は広く平坦なので、小型のキャリーケースを持ち歩くことは問題ありません。最低限の荷物だけを持ち運ぶことで、より快適に観光を楽しめます。